ナポリはシリグリアーノに先行投資か。
【ヴェローナ】ナポリの助けを借りてシリグリアーノの保有権買い取りへ
1月のジョルジーニョ移籍が示しているように、ヴェローナとナポリは良好な関係にある。それに続くターゲットは、リーベル・プレートからのレンタルで今シーズン16試合に出場した92年生まれのMFエセキエル・シリグリアーノ。
ヴェローナとリーベルとの間には5月30日を期限として320万ユーロ(約4億4800万円)での買い取りオプションが設定されている。もしヴェローナが単独でその資金を調達できない場合、ナポリが共同出資することも考えている模様だ。
ナポリのビゴンSD、ラファエル・ベニテス監督とも、シリグリアーノを高く評価しており、将来に向けての「投資」もやぶさかではないようだ。ただしその場合も、来シーズンはヴェローナに残ってプレーすることになる見通しだ。
【トリノ】ウェストハムで前ミランのノチェリーノに関心
セリエA7位という20年ぶりの躍進を果たしたトリノは、中盤の強化に乗り出している。ターゲットに挙がっているのが、1月にミランからウェストハムに移籍したアントニオ・ノチェリーノ。レンタルでの移籍が視野に入っているが、問題はトリノにとっては高すぎる年俸。保有権を持つミランに給料支払いの意思がないため、現時点では大幅な予算オーバー。しかし何らかの解決策を見出す方向で両者のコンタクトは継続しそうだ。
【バーリ】元国際主審パパレスタがクラブの経営権を正式に取得
3月にクラブが破産し、地元裁判所を破産管財人としてクラブの経営権を継承する入札が進められていたセリエBのバーリ。チームの選手やサポーターが「#comprateilbari(バーリを買ってください)」というハッシュタグを使いツイッターで世界に買収を呼びかけたことでも話題になったが、二度に渡って参加者ゼロで入札が流れるという紆余曲折の末、5月21日に行なわれた三度目の入札で、元国際主審ジャンルカ・パパレスタを代表者とする投資家グループが、480万ユーロ(約6億7200万円)で落札した。
パパレスタは、入札金を振り込み正式に買収が成立した23日の記者会見で次のようにコメントしている。
「最終的な資本構成が確定してクラブが軌道に乗るまで私が会長兼CEOの職につく。ここまでの買収プロセスには、『Mp and Silva』、そしてインフロントというメディア企業(国際放映権販売エージェント)が参画してきたが、今後に向けては様々な可能性が開かれている。地元の実業家、あるいはサポーターによる投資家グループの資本参加もあり得るし、将来はロシアからの投資があるかもしれない。プロジェクトは今も進行中だ」
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
1月のジョルジーニョ移籍が示しているように、ヴェローナとナポリは良好な関係にある。それに続くターゲットは、リーベル・プレートからのレンタルで今シーズン16試合に出場した92年生まれのMFエセキエル・シリグリアーノ。
ヴェローナとリーベルとの間には5月30日を期限として320万ユーロ(約4億4800万円)での買い取りオプションが設定されている。もしヴェローナが単独でその資金を調達できない場合、ナポリが共同出資することも考えている模様だ。
ナポリのビゴンSD、ラファエル・ベニテス監督とも、シリグリアーノを高く評価しており、将来に向けての「投資」もやぶさかではないようだ。ただしその場合も、来シーズンはヴェローナに残ってプレーすることになる見通しだ。
【トリノ】ウェストハムで前ミランのノチェリーノに関心
セリエA7位という20年ぶりの躍進を果たしたトリノは、中盤の強化に乗り出している。ターゲットに挙がっているのが、1月にミランからウェストハムに移籍したアントニオ・ノチェリーノ。レンタルでの移籍が視野に入っているが、問題はトリノにとっては高すぎる年俸。保有権を持つミランに給料支払いの意思がないため、現時点では大幅な予算オーバー。しかし何らかの解決策を見出す方向で両者のコンタクトは継続しそうだ。
【バーリ】元国際主審パパレスタがクラブの経営権を正式に取得
3月にクラブが破産し、地元裁判所を破産管財人としてクラブの経営権を継承する入札が進められていたセリエBのバーリ。チームの選手やサポーターが「#comprateilbari(バーリを買ってください)」というハッシュタグを使いツイッターで世界に買収を呼びかけたことでも話題になったが、二度に渡って参加者ゼロで入札が流れるという紆余曲折の末、5月21日に行なわれた三度目の入札で、元国際主審ジャンルカ・パパレスタを代表者とする投資家グループが、480万ユーロ(約6億7200万円)で落札した。
パパレスタは、入札金を振り込み正式に買収が成立した23日の記者会見で次のようにコメントしている。
「最終的な資本構成が確定してクラブが軌道に乗るまで私が会長兼CEOの職につく。ここまでの買収プロセスには、『Mp and Silva』、そしてインフロントというメディア企業(国際放映権販売エージェント)が参画してきたが、今後に向けては様々な可能性が開かれている。地元の実業家、あるいはサポーターによる投資家グループの資本参加もあり得るし、将来はロシアからの投資があるかもしれない。プロジェクトは今も進行中だ」
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)