• トップ
  • ニュース一覧
  • 「クラブユースは上手いけど戦えない」を変えた広島ユースの育成法に迫る!|森山佳郎×岩政大樹#1

「クラブユースは上手いけど戦えない」を変えた広島ユースの育成法に迫る!|森山佳郎×岩政大樹#1

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2018年03月05日

サンフレッチェ出身の指導者が活躍している理由は?

名古屋をJ1に昇格させた風間八宏監督など、Jリーグ設立当初に広島で選手として活躍していた面々が、指導者としても結果を残している。写真:川本学

画像を見る

岩政 本場のサッカーに触れてみたいと。
 
森山 ええ。ところが、当時の広島で総監督をされていた今西(和男)さんに相談したら、「今すぐに答を出すならコーチの枠があるぞ」と誘っていただけたんです。そこでタイミングもあって指導者の道に入りました。
 
岩政 やっぱりタイミングは大事ですよね。
 
森山 そうですね。背に腹は代えられぬ、じゃないですけど、そのタイミングで留学は諦めました(笑)。
 
岩政 今は森保(一)さんがオリンピック代表の監督になり、高木(琢也)さんも長崎を昇格させたりと、元広島の選手が指導者として活躍されていますね。
 
森山 風間(八宏)さんもね。名古屋をJ2からJ1に上げて。
 
岩政 私は山口県に住んでいたので、広島の試合はよく見に行っていたんです。今はJリーグ創設当初のメンバーがたくさん監督になって成功されているじゃないですか。思い返すと、そういった土壌のようなものはありましたか?
森山 今西さんの考えですね。人を育てるというか、サッカー選手である前にひとりの人間であれ、という信念でした。各方面のトップを走っている方を招いて講義を開いたり、話し方教室や英会話教室みたいなものもありました。当時としては考えられないような環境です。選手にせよ、指導者にせよ、今西さんは人を大事にしていました。
 
 というのも、広島はなかなかトップレベルの人が来てくれないからなんです。だから、自分のところに来てくれた選手を時間とエネルギーをかけて育てて一人前にするという風土が昔からある。今西さんのマインドが脈々と受け継がれ、そういう薫陶を受けた人たちが指導者になり、結果を出しているのかなと思います。
 
岩政 そういう大義名分を指導に落とし込んでいくのは難しさもあると思います。どのように選手に接するのが大切だと考えていますか?
 
森山 信頼関係が一番大事ですが、私が心掛けているのは、選手やスタッフに努力を求める前に、まず自分が一番努力すること。選手が「自分にこんなに時間とエネルギーをかけてくれている」と思えば信頼につながります。そういう気持ちを選手が持てば、プラスアルファでエネルギーにしていける。そのベースには愛情や情熱があります。
【関連記事】
頂上決戦を制したのはバルサ! メッシの華麗すぎる一撃が粘るアトレティコを葬り去る
"外"から見た鹿島の印象は?クラブの歴史を知り尽くしたOBが大いに語る!【石井正忠×岩政大樹#1】
【現役主審に問う|西村雄一×岩政大樹 #1】判定を間違えたら審判はどうする?「死ね」発言騒動がひとつの契機に
Jリーガーの「好きな女性タレント」ランキング2018年版! 石原さとみや新垣結衣を抑えて1位に輝いたのは?
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ