「人が来るのか…」不安も3万大観衆!! 選手権初Vの前橋育英が凱旋パレード!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2018年01月22日

式典で山田監督が語ったのは優勝の喜びと新チームの決意表明!

前橋市市民栄誉賞を受賞した前橋育英。既に新チームは新人戦を戦っている。写真:安藤隆人

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 その後、場所を市民広場に移し、特設会場で再び会場に入りきれなかった人たちの前で優勝報告会を行ない、祝福の一日は幕を閉じた。
 
「優勝した瞬間は実感が沸かなかった。このパレードで実感が出てきた。今日は監督が言った通り、人が来るか不安でしたが、たくさん来てくれて良かったです」(田部井涼)。
 
「昨日の夜中に(高校選抜の大阪合宿から)帰って来て大変だったのですが、パレードを経験して、改めて応援されているんだなと感じたし、すごく参加して良かった」(FW飯島陸/3年)。
 
「パレードは島原商でインターハイ優勝したときに行なったので、人生2度目です。あのときは島原に帰って来て、島原市役所から今回のようにアーケード街を歩いてやりました。僕は主将だったので先頭で優勝旗を持ってやったのですが、九州初の全国制覇だったので、今日くらい多くの人が来てくれて…。それ以来ですが、すごく多くの人が来てくれたことが一番ほっとしています。もし、ほとんどいない中で、車から手を振るのは相当辛いですから(笑)」(山田監督)。
 
 指揮官を含めてほぼ全員が「こんなに人が来るとは思わなかった」と口を揃えたように、予想を遥かに超える大盛況がもたらす“優勝の余韻”は続いている。しかし、すでに新チームは新人戦を戦っている最中だ。
 
「いろんな行事が未だあるのですが、そこで惑わされずに気持ちを切り替えて、新チームを作っていきたい」(山田監督)
 
 選手権優勝のインパクトは比べ物にならないほど大きい。今日のパレードで山田監督をはじめ、前橋育英の選手たちは改めてそれを感じたことは確かだろう。3年生は次のステージでのモチベーションになるが、1、2年生にとっては大きなプレッシャーにもなりかねない。だからこそ、喧噪は続いても、それに浮足立たないチームをまた一から作っていく必要がある。

 優勝決定弾の榎本、エースナンバー14番を託された秋山裕紀(2年)、DF若月輝(2年)、俊足FW高橋尚紀(2年)と室井彗佑(2年)など今年のチームも好タレントを多く抱えている。「4年後はプロになるために、大学でこの経験を生かして頑張りたい」とMF田部井悠が語ったように3年生は次のステージで目標に向かい、1、2年生は2連覇を目指して新たな戦いをスタートさせた。大勢の祝福の声を力に変え、上州のタイガー軍団はそれぞれの目標に向かって行進を続けていく。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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