【ガンバ革新】高校2年生の大器、中村敬斗はなぜ浪速の雄を選んだのか

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年01月19日

森山監督には「少しでも早くプロに行け」と

昨秋のU-17W杯での活躍が記憶に新しい。日本のエースとしてチーム最多4得点を叩き出し、大いに存在を示した。(C)Getty Images

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 U-17日本代表で師事した森山佳郎監督には、「少しでも早くプロに行け」とアドバイスされていたという。
 
「明確に高3になるまでにプロになりたい、と考えていたわけではないです。ただ森山監督に言ってもらったのもそうだし、高1の冬に初めてJクラブ(FC東京)の練習に参加した時から、自分としても『早くならなきゃいけない』と思うようになりました。僕はJクラブの選手じゃないから、2種登録でプロの試合に出れるわけじゃない。特別指定もありますけど、養和にはその考えがなかったので。“00ジャパン”のほかのみんながJ3とか出ていたりしたので、高3を待たずにプロになりたい、プロ契約しかないと思うようになりました」
 
 なんともハキハキと、スラスラと言葉が出てくる。確固たるビジョンと将来設計があるからだろう。言うなればビッグマウスだが、まったく嫌みがない。聞いているこちらがスカッとするほど、言葉の一つひとつに強いメッセージが込められている。
 
 合同自主トレを見守る宮本恒靖U-23監督についての印象を尋ねると、「基本クールなんですけど、昨日とか居残り練習でパスを出してくれたり、細かい指導をしてもらったりして、本当にありがたいです」と語った。現在は生まれ育った関東エリアから初めてひとり飛び出し、寮生活を送っている。「大阪の風土はどうなの?」と質問すると、さすがに意表を突かれたのか、「いやー、どうかな。楽しい。こっちのほうがご飯はおいしい気がしますね」と少しはにかみ、白い歯を見せた。
 
 今季のガンバの前線は、アデミウソン、ファン・ウィジョ、長沢駿、高木彰人、一美和成など多士済々。その熾烈な生存競争のなかで、中村はどう振る舞うのか。一方、それなりに軸足を置くだろうU-23でのJ3では、何点を叩き込むのか。そしてひとつ年下でライバルの久保建英(FC東京)と、どちらが先にJ1で初ゴールを決めるのか──。
 
 シーズンを通して興味が尽きない、ビッグタレントである。
 
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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