“出稼ぎ”テベスをボカが再獲得した理由は? 全ては王座奪還のためのシナリオだ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年01月11日

「俺は南米制覇をするために戻ってきた」(テベス)。

2003年にリベルタドーレスを制したボカの一員だったテベス(左)。同年の冬に行なわれたミランとのトヨタカップでも途中出場でチームの勝利に貢献し、世界王者の称号も手にしていた。 (C) REUTERS/AFLO

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 引退までのタイムリミットを公言した現在34歳のテベスに課せられた使命は、ずばり南米制覇だ。
 
 実のところボカは、ロドリゴ・パラシオ(現ボローニャ)やロマン・リケルメらを擁した2007年以来、約11年に渡って南米の頂から遠のいている。決勝の舞台に上がったのも、コリンチャンスに敗れた2012年が最後だ。
 
 南米の舞台では結果を残せていない一方で、国内ではリーグ戦4回(前期・後期制時代を含む)、カップ戦2回と一応の結果を出している。それだけに、ボカにとってリベルタドーレスを獲ることは、クラブの悲願なのである。
 
 その本気度は、今シーズンの補強からも窺える。巧みな交渉で上海から無償でテベスを買い戻したアンジェリッシ会長は、サンパウロから右SBのフリオ・ブッファリーニ、さらにトルコのトラブゾンスポルから左SBのマヌエル・マスを獲得。アルゼンチン代表でもプレーしたDFを両サイドに補填し、現有戦力を含めて盤石の布陣を固めつつある。
 
 2003年にボカで南米制覇を成し遂げているテベスは、「リベルタでプレーする責任は全員がわかっている。その重みを受け止めて、今は優勝を目指すべき時だ。俺は南米を獲るために戻った」と、その経験をチームに還元することを力強く誓っている。
 
 大願を成就させるべく、チームの顔役になりうるテベスを再び招き入れたボカ。王座奪還へのシナリオは着実に完成しつつあると言っていいだろう。
 
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