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【選手権】「高校サッカーに未練はない」涙を拭った大阪桐蔭主将・西矢健人に見た大物の予感

カテゴリ:高校・ユース・その他

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2018年01月04日

取材後に見せた驚きの行動とは?

試合後、チームを先導してスタンドの応援団に深々と頭を下げた西矢。写真:徳原隆元

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 全国屈指のスポーツ名門校である大阪桐蔭のキャプテン。背負ってきたものは、計り知れない。西矢は目頭を熱くさせながら「こんなキャプテンについてきてくれた……」とチーム、そして大阪代表としての責任を語った。
 
「まずは、大阪から駆けつけてくれた応援団の皆さん、それから外れたメンバー、こんなキャプテンに1年間ついてきてくれて……ありがとうと素直に言いたい。それから大阪の211校の代表として、優勝して『大阪の戦いの苦しさがあってここまで来れた』と言いたかったですね。やっぱり。それから、正直言うと……この仲間とあと3試合したかったなっていうのがありますね」
 
 目を赤くさせながら勝てなかったことへの悔しさを滲ませた西矢は、「監督を日本一にさせてあげたかった」と入学時から熱心な指導を受けてきた永野監督に対しては、「1年生から使ってもらって、何より人として成長させてもらえた」と感謝を口にした。
 
 卒業後、明治大学へ進学することが決まっている西矢は、「もう高校サッカーに悔いはない。大学とかプロのステージで戦うために足りない部分には気づけた」と、大学サッカー、さらにその先のサッカー人生に向けて目を向けた。
 
 一連の取材を受けた後、西矢は頬を伝う涙を拭うと、意外な行動を見せた。
 
 ミックスゾーンに居合わせた記者ひとり一人に挨拶するだけでなく、傍にあったプレスルームの入り口に赴き、「どうも、ありがとうございました」と礼をしたのだ。他の選手が帰路に就くなか、感謝の念を忘れないその姿勢は、あっぱれというほかなかった。
 
 ピッチではチーム随一の司令塔として攻守に貢献し、ピッチ外では、最後まで礼儀正しく振る舞い、強豪校のキャプテンとして勇ましい姿を見せ続けた西矢健人――近い将来、大物に化けている可能性は大いにある。
 
取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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