城福監督は「早く紫の似合う監督になりたい」とニヤリ。
最前線にはタイの英雄・ティーラシンがやってくる。J2日本人得点王の渡大生もやってくる。「自分だけにしかわからない悔しさがある」1年を過ごした工藤壮人もいる。今から起用法には注目が集まるが、これから誠実に競争原理の下でジャッジしていくことになるのだろう。
サッカーの志向はかつて率いていたチームでも口にしてきた“ムービング・フットボール”だ。「ムービング・フットボールとは、人とボールが動くサッカーをやって人の心も動かすということで、それこそが勝利に近づくし選手が躍動することにもつながるんだという信念を持っています」とキッパリと語り、「ただ、それをやります、と言って数週間後にできるような簡単な課題ではありません。シーズンが深まっていた時に選手が楽しんで躍動している姿を皆さんにお見せできるように。そうすればおのずと結果も付いてくると思っていますし、選手と共にそこを追求する1年にしたいなと思います」と見据えた。
ミハイロ・ペトロヴィッチ元監督がありったけの情熱をかけてチームを育み、森保一元監督が継承・発展させて3度のリーグ優勝を果たした広島の一時代は終わった。昨年度15位でギリギリJ1に残留したところから、城福新監督はどんな広島を築いていくだろうか。「早く紫の似合う監督になりたい」と会見の途中にニヤリと笑った城福監督が、むしろどんな色にチームを染めていくのか。楽しみは膨らみ、希望のある就任会見だった。
取材・文●寺田弘幸
サッカーの志向はかつて率いていたチームでも口にしてきた“ムービング・フットボール”だ。「ムービング・フットボールとは、人とボールが動くサッカーをやって人の心も動かすということで、それこそが勝利に近づくし選手が躍動することにもつながるんだという信念を持っています」とキッパリと語り、「ただ、それをやります、と言って数週間後にできるような簡単な課題ではありません。シーズンが深まっていた時に選手が楽しんで躍動している姿を皆さんにお見せできるように。そうすればおのずと結果も付いてくると思っていますし、選手と共にそこを追求する1年にしたいなと思います」と見据えた。
ミハイロ・ペトロヴィッチ元監督がありったけの情熱をかけてチームを育み、森保一元監督が継承・発展させて3度のリーグ優勝を果たした広島の一時代は終わった。昨年度15位でギリギリJ1に残留したところから、城福新監督はどんな広島を築いていくだろうか。「早く紫の似合う監督になりたい」と会見の途中にニヤリと笑った城福監督が、むしろどんな色にチームを染めていくのか。楽しみは膨らみ、希望のある就任会見だった。
取材・文●寺田弘幸