同じ大学生なのに卒業後のカテゴリが上というのは悔しいものがある。
開始5分でCKから先制点を記録した東京国際大の主将であり、山口内定のCB・楠本卓海はこの“格上” である阪南大に並々ならぬ想いを持って望んでいたようだ。
「阪南はどの地域でも有名で、アントラーズに内定した選手もいる。同じ大学生なのに卒業後のカテゴリが上というのは悔しいものがあります。ただ、自分も(プロ入りが)決まっていた以上はそこに負けてはいけないと思っていたので。来年につながるイメージを持って戦った」
阪南大としては「エンジンが入るのが遅かった」(脇阪)のは確かである。しかし、シンプルに球際の守備の強度を高めて、町田ブライトという規格外のフィジカルを持つFWを縦一線に走らせる東京国際大の戦い方が結果的にトータルで上回ったのも事実である。
これによってベスト8のカードは、筑波大と東京国際大となった。阪南大の早期敗退はサプライズでもあったが、これも一発勝負の大会の魅力でもある。
そして18日に行なわれた準々決勝。
試合前、東京国際大の楠本は、「筑波は相当上手いし、決めきるところもしっかりできるチーム。これだけキツイ試合をしたので(筑波戦は)押されると思うので、しっかり最終ラインが我慢して前に託したい」と語り、一方の筑波大の戸嶋は「色々な強いチームがある中でも、個で負けないと思うし、勝利を掴み取りたい」と口調は控えめながらも自信を露わにしていた。
結果は果たして、関東大学リーグ6位の東京国際大が、同王者の筑波大を1-0で破る波乱を演じて見せた。
「最後に優勝をするということの他は考えていない」
筑波大の絶対的エースであり、大学ナンバーワンストライカーの中野誠也も、最後のインカレにかける想いの強さを言葉にしていたが、途中出場も及ばず。楠本を中心とする東京国際大の堅守を最後まで破ることができなかった。
18日の準々決勝を経て今年度のインカレ4強の組み合わせは、東京国際大‐流通経済大、関西大‐法政大となった。
4強の顔ぶれのなかにも、準々決勝で劇的な決勝弾を放った仙台入団内定のジャーメイン良、川崎入団内定の守田英正(ともに流経大)や長野入団内定の竹下玲王(関西大)といったJ内定者が居並ぶ。来季からはプロの舞台でしのぎを削る選手たち。学生最後の真剣勝負だけに、白熱の戦いが期待される。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
「阪南はどの地域でも有名で、アントラーズに内定した選手もいる。同じ大学生なのに卒業後のカテゴリが上というのは悔しいものがあります。ただ、自分も(プロ入りが)決まっていた以上はそこに負けてはいけないと思っていたので。来年につながるイメージを持って戦った」
阪南大としては「エンジンが入るのが遅かった」(脇阪)のは確かである。しかし、シンプルに球際の守備の強度を高めて、町田ブライトという規格外のフィジカルを持つFWを縦一線に走らせる東京国際大の戦い方が結果的にトータルで上回ったのも事実である。
これによってベスト8のカードは、筑波大と東京国際大となった。阪南大の早期敗退はサプライズでもあったが、これも一発勝負の大会の魅力でもある。
そして18日に行なわれた準々決勝。
試合前、東京国際大の楠本は、「筑波は相当上手いし、決めきるところもしっかりできるチーム。これだけキツイ試合をしたので(筑波戦は)押されると思うので、しっかり最終ラインが我慢して前に託したい」と語り、一方の筑波大の戸嶋は「色々な強いチームがある中でも、個で負けないと思うし、勝利を掴み取りたい」と口調は控えめながらも自信を露わにしていた。
結果は果たして、関東大学リーグ6位の東京国際大が、同王者の筑波大を1-0で破る波乱を演じて見せた。
「最後に優勝をするということの他は考えていない」
筑波大の絶対的エースであり、大学ナンバーワンストライカーの中野誠也も、最後のインカレにかける想いの強さを言葉にしていたが、途中出場も及ばず。楠本を中心とする東京国際大の堅守を最後まで破ることができなかった。
18日の準々決勝を経て今年度のインカレ4強の組み合わせは、東京国際大‐流通経済大、関西大‐法政大となった。
4強の顔ぶれのなかにも、準々決勝で劇的な決勝弾を放った仙台入団内定のジャーメイン良、川崎入団内定の守田英正(ともに流経大)や長野入団内定の竹下玲王(関西大)といったJ内定者が居並ぶ。来季からはプロの舞台でしのぎを削る選手たち。学生最後の真剣勝負だけに、白熱の戦いが期待される。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)