伊東の俊足をもっとチームとして生かせないものか…。
そうしたなかで光るものを見せてくれたのは、ゴール前で粘り強く持ち運んで小林のゴールにつなげた川又堅碁のプレーだった。彼の身体の強さや空中戦の強さは、あの時間帯でうまくハマっていた。
要するに日本は、あるいはハリルホジッチ監督は、こういった個人を輝かせる戦い方に長けてないように見える。伊東の使い方ひとつにしてもそうだ。彼には持ち前のスピードを活かすべく、他の選手がその邪魔をしないように、最初から十分なスペースを空けておいてあげればいいんだ。
古い話だけど、僕がメキシコ五輪を戦った時には杉山隆一さんという素晴らしいウイングがいた。チームメイトはみんな、杉山さんの突破力には一目置いていたから、誰もそのエリアに入って彼の進路を妨げるようなことはしなかったんだ。杉山さんにボールが入れば、あとは敵との1対1で個の勝負になる。そういう状況になったら、杉山さんはかなりの確率で目の前の敵に勝っていたからね。
例えば、ウイングであれば、伊東にしろ、浅野拓磨にしろ、彼らの個性や能力をもっと信じてそういう風にチームとして個の力を生かせれば、攻撃力のアップにもつながると思うんだが……。
要するに日本は、あるいはハリルホジッチ監督は、こういった個人を輝かせる戦い方に長けてないように見える。伊東の使い方ひとつにしてもそうだ。彼には持ち前のスピードを活かすべく、他の選手がその邪魔をしないように、最初から十分なスペースを空けておいてあげればいいんだ。
古い話だけど、僕がメキシコ五輪を戦った時には杉山隆一さんという素晴らしいウイングがいた。チームメイトはみんな、杉山さんの突破力には一目置いていたから、誰もそのエリアに入って彼の進路を妨げるようなことはしなかったんだ。杉山さんにボールが入れば、あとは敵との1対1で個の勝負になる。そういう状況になったら、杉山さんはかなりの確率で目の前の敵に勝っていたからね。
例えば、ウイングであれば、伊東にしろ、浅野拓磨にしろ、彼らの個性や能力をもっと信じてそういう風にチームとして個の力を生かせれば、攻撃力のアップにもつながると思うんだが……。