【北朝鮮戦|戦評】“代表デビューのバーゲンセール”のような試合で苦戦するのは必然だ

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2017年12月10日

北朝鮮に押し込まれた点は看過できない。

CBの昌子も個で圧倒できず……。最終ラインを統率できなかった印象だ。写真:徳原隆元

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 なにも代表デビューを飾った選手が多いことを批判しているわけではない。国内組だけで編成というイレギュラーな状況で臨んでいるだけに、ここでたくさんの選手をテストすることにはなんの異論もない。
 
 そうした選手起用よりも、気になるのは単純に日本が弱かったという点だ。ホーム開催にもかかわらず、格下と思われた北朝鮮に押し込まれた点は看過できない。格下などではなく、そもそも日本にはその程度の力しかないということを実感させられてしまうゲームでもあった。
 
 ドイツあたりはサブ主体のメンバーでもコンフェデレーションズカップで優勝してしまう。それが真の強国であり、日本は世界から見ればアウトサイダーなのだ。
 
 少し話が違った方向に行ってしまったが、いずれにしてもアジアレベルの大会でさえ圧倒できないのだから、先が思いやられる。ロシア・ワールドカップで同居したコロンビア、セネガル、ポーランドはいずれもサッカー大国とは言えない。このグループなら日本も決勝トーナメントに進めるのではないかという風潮があるが、果たしてそうだろうか。
 
 国内組だったから北朝鮮に苦戦したと結論付けるのは楽観的すぎる。相手をリスペクトし過ぎる必要は決してないが、ただ、「日本は弱い」という認識を持ったうえでロシア・ワールドカップへの準備を進めないと、2014年大会と同じ轍を踏むことになる。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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