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【現地発】プレミアで流行る「監督のローテーション」。彼らはなぜクビにされても起用されるのか?

カテゴリ:ワールド

山中忍

2017年12月05日

2部には有能な国産監督がいる! それなのに…。

スウォンジー就任が噂されるピュリス。堅実なチーム作りに定評がある指揮官だが…。 (C) Getty Images

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 今シーズンも、当時のモイーズほど若くはないが、43歳のガリー・ロウェット(ダービー)や、50歳のクリス・ワイルダー(シェフィールド・ユナイテッド)など、プレミアでの指揮を託しても良いと思える有能な国産監督が2部リーグにはいる。
 
 一方、「監督ローテーション」採用組の代表格ウェストハムは、クラブのアイデンティティーと呼べるスタイルが確立されるわけでもなければ、降格の危険と無縁というわけでもないシーズンが繰り返されている。
 
 現在のホジソン体制誕生前の2年間で、パーデューとアラダイスが指揮を執っていたクリスタル・パレスも同様だ。それでも、今の投資家たちは降格のリスクを嫌い続けるのだろう。
 
 12月1週目の15節を終えた時点で、新たにスウォンジーが、“監督ローテーション”を採用する可能性がある。
 
 WBA(17位)、クリスタル・パレス(18位)、ウェストハム(19位)をも見上げる最下位に落ちたクラブの現状を見て、アメリカ人オーナーは、ポール・クレメント続投の是非を検討しているに違いない。
 
 その後任として有力視される1人は、トニー・ピュリス。降格回避に必要な安定性のある、質実剛健なチーム作りを得意とする監督の一人だ。
 
 しかし、そのスタイルが無味乾燥と捉えられて、11月20日にWBAを解任されたばかりのウェールズ人指揮官もまた、自身の後釜となったパーデューの他、ホジソンとアラダイスにも共通するクリスタル・パレスでの監督歴を持つ、紛れもない「ローテーション監督」なのである……。
 
文●山中忍
 
【著者プロフィール】
やまなか・しのぶ/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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