敗北の10年。それでもチームを見捨てずともに歩んできた人々が頂点に押し上げた。
私はこの大一番を北のゴール裏で見ていたが、優勝の瞬間、これはサポーターの勝利だと思った。
前述したように、アジア王者に輝いた07年と17年のチームは大きく異なる。だがサポーターの熱だけは、10年経っても変わっていない。老若男女が巨大な埼玉スタジアムを真っ赤に埋め尽くして、腹の底から叫び続ける。
思えば07年の初優勝以降は、敗北の10年だった。浦和は負けて負けて負け続けたが、それでもチームを見捨てず、ともに人生を歩んできた人々が、チームのケツを叩き続けてアジアの頂点に押し上げた。
内容は褒められたものではない。だが、真っ赤な人たちに囲まれてセレモニーを見ているうちに、私にも込み上げてくるものがあった。
浦和レッズ、優勝おめでとう!
取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)
前述したように、アジア王者に輝いた07年と17年のチームは大きく異なる。だがサポーターの熱だけは、10年経っても変わっていない。老若男女が巨大な埼玉スタジアムを真っ赤に埋め尽くして、腹の底から叫び続ける。
思えば07年の初優勝以降は、敗北の10年だった。浦和は負けて負けて負け続けたが、それでもチームを見捨てず、ともに人生を歩んできた人々が、チームのケツを叩き続けてアジアの頂点に押し上げた。
内容は褒められたものではない。だが、真っ赤な人たちに囲まれてセレモニーを見ているうちに、私にも込み上げてくるものがあった。
浦和レッズ、優勝おめでとう!
取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)