久保裕也がスーパーゴールの舞台裏を明かす「感覚で行けたのは良かった」

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2017年11月26日

「泥だらけになって点が獲れるなら…」(久保)

先のブラジル戦ではR・マドリーのマルセロとマッチアップしながらも、まったくチャンスを生み出せなかった。個の力にさらに磨きをかける。 (C) Getty Images

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 1ゴール・1アシストの久保の活躍は、まさにハードワークの賜物であった。というのも、ファン・デル・ハーゲ監督は、久保に対してムスクロンの中盤のキーマン、オマール・ゴベアのマークを命じていたからだ。
 
 ここのところ、トップ下でプレーし続けている久保。本人はゴールへの嗅覚に秀でた特性から、MFというよりシャドーストライカーの意識でいるようだが、この日は低い位置に下がってゴベアのマークに奔走し、自陣でビルドアップに絡む自身の姿を、「今は中盤の選手になりつつある」と久保は表現する。
 
「守備の時は、僕が完全に中盤みたいな感じになってましたね。前にも出れなくて。あそこで慣れないハードワークをしたかなと思います。でも、そこを慣れていけばプレーの幅が広がるとも思ってます」
 
 攻守に奔走し続けた結果、久保のユニホームだけ泥で真っ黒になっていた。しかし、本人は、「泥だらけになって点が取れるなら良いです。毎試合、泥だらけになります」と笑った。
 
 それにしても、後半の久保は、中盤にも下がらず、前線に残っているように思えたのだが、何か戦術的な意図があったのだろうか。本人にぶつけてみた。
 
「3点目が入ってから疲れていたので、もう良いかなと。良くないですけれど(笑)」
 
 この夜の久保はよく笑っていた。やり切ったという充実感が、こちらにも伝わってくる。今シーズン序盤のスランプから、“復活”を果たしたというところか。
 
「まだまだゴールが5つと少ないですけれどね。1試合で2点とか稼ぎたいですね。頑張ります」
 
“完全復活”という言葉はもう少しとっておくことにしよう。

取材・文●中田徹
 
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