本山雅志があの「雪の決勝」の舞台裏を明かす! 試合前に考えていたのは意外にも…

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年11月21日

「ホッとした安堵のほうが大きかったかもしれない」

明日水曜日から連載スタート。本山雅志がそのキャリアのすべてを語りつくします。こうご期待! 写真:筒井剛史

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 1トップの寺戸良平に代えて青柳雅裕を投入。その青柳をトップ下に置き、代わって本山を1トップに配するお決まりパターンだ。これによって大抵のチームディフェンスは混乱に陥る。分かっていても本山の動きに翻弄されてマークが集中し、フリーになる青柳や宮原裕司に得点機が生まれるのだ。
 
 決勝点は本山のパスから、青柳が決めた。してやったりの逆転劇だ。
 
「凡試合ですよ、世紀の凡試合(笑)。タイムアップの瞬間は、ああすごいことをやったんだな、俺たちがやったんだなって感動はしたけど、どちらかというホッとした安堵のほうが大きかったかもしれない。僕の場合、それもつかの間の感じで、さあこれからプロだぞっていう、次に向かう緊張感が襲ってきた。なんか雪の中で、いろんな気持ちが入り乱れてましたね」
 
 前人未到の3冠達成。それ自体が誇るべき金字塔だが、1997年度の東福岡にはもうひとつの勲章がある。
 
 49勝2分け。丸一年間を、彼らは無敗で駆け抜けたのだ。
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

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