「ホッとした安堵のほうが大きかったかもしれない」
1トップの寺戸良平に代えて青柳雅裕を投入。その青柳をトップ下に置き、代わって本山を1トップに配するお決まりパターンだ。これによって大抵のチームディフェンスは混乱に陥る。分かっていても本山の動きに翻弄されてマークが集中し、フリーになる青柳や宮原裕司に得点機が生まれるのだ。
決勝点は本山のパスから、青柳が決めた。してやったりの逆転劇だ。
「凡試合ですよ、世紀の凡試合(笑)。タイムアップの瞬間は、ああすごいことをやったんだな、俺たちがやったんだなって感動はしたけど、どちらかというホッとした安堵のほうが大きかったかもしれない。僕の場合、それもつかの間の感じで、さあこれからプロだぞっていう、次に向かう緊張感が襲ってきた。なんか雪の中で、いろんな気持ちが入り乱れてましたね」
前人未到の3冠達成。それ自体が誇るべき金字塔だが、1997年度の東福岡にはもうひとつの勲章がある。
49勝2分け。丸一年間を、彼らは無敗で駆け抜けたのだ。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
【本山雅志PHOTO】稀代のドリブラーのキャリアを厳選フォトで 1995-2017
決勝点は本山のパスから、青柳が決めた。してやったりの逆転劇だ。
「凡試合ですよ、世紀の凡試合(笑)。タイムアップの瞬間は、ああすごいことをやったんだな、俺たちがやったんだなって感動はしたけど、どちらかというホッとした安堵のほうが大きかったかもしれない。僕の場合、それもつかの間の感じで、さあこれからプロだぞっていう、次に向かう緊張感が襲ってきた。なんか雪の中で、いろんな気持ちが入り乱れてましたね」
前人未到の3冠達成。それ自体が誇るべき金字塔だが、1997年度の東福岡にはもうひとつの勲章がある。
49勝2分け。丸一年間を、彼らは無敗で駆け抜けたのだ。
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
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