多くの時間をともに過ごしたからこそ、絆はどこよりも深い。
迎えた8人目。神村学園は1年生のMF濵屋悠哉が冷静に決めると、鹿児島城西のMF山田駿(3年)が放ったキックは、冨吉の両手に吸い込まれた。
ボールをはじき出した冨吉はスタンドに向かって歓喜のダッシュ。ここ一番でまたしても輝きを放った『守護神』は、チームを4年ぶりの選手権に導いた。
「1、2年の時は公式戦でPK戦が1回しかなかった。その時も相手が外してくれたから勝てた。なので、PKは自信があるかどうかと聞かれたら、良く分からないんです。とにかくチームのために止めることに必死なので(笑)。でも、大悟からもらったキャプテンマークを巻くと、よりエネルギーがみなぎる。絶対に勝たせるという気持ちになるし、本当に不思議なんです」(冨吉)
3年間苦楽をともにしたキャプテンとの絆、神村学園中を含めたら6年間一緒に戦っている仲間との絆。すべてがキャプテンマークに込められ、人から人に伝達されていく。神村学園の『儀式』は今のチームの団結力を示す、重要なものであるのは間違いない。
取材・文 安藤隆人(サッカージャーナリスト)
ボールをはじき出した冨吉はスタンドに向かって歓喜のダッシュ。ここ一番でまたしても輝きを放った『守護神』は、チームを4年ぶりの選手権に導いた。
「1、2年の時は公式戦でPK戦が1回しかなかった。その時も相手が外してくれたから勝てた。なので、PKは自信があるかどうかと聞かれたら、良く分からないんです。とにかくチームのために止めることに必死なので(笑)。でも、大悟からもらったキャプテンマークを巻くと、よりエネルギーがみなぎる。絶対に勝たせるという気持ちになるし、本当に不思議なんです」(冨吉)
3年間苦楽をともにしたキャプテンとの絆、神村学園中を含めたら6年間一緒に戦っている仲間との絆。すべてがキャプテンマークに込められ、人から人に伝達されていく。神村学園の『儀式』は今のチームの団結力を示す、重要なものであるのは間違いない。
取材・文 安藤隆人(サッカージャーナリスト)