【日本代表】先制されると勝率はゼロ…改めて噴出したハリルジャパンの致命的な弱点

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月12日

まずは失点しないことを優先しなければ、W杯では勝てない。

チームの意思疎通を高めなければ、ネイマールのようなタレントを封じるのは困難だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 過去、ワールドカップで日本が先制点を奪われて勝てた試合は1度(17試合7試合で先制されている)もない。日韓ワールドカップのベルギー戦で、鈴木隆行のゴールで追いついて最終的に引き分け試合が1試合あるだけだ。つまり、先制されるとワールドカップで日本は、ほぼ勝てないことになる。ロシア・ワールドカップでも先に失点しないことが勝つためにはもちろん、グループリーグ突破のためには必須だと言える。
 
 ちなみに先制して勝った試合は7試合中、4試合ある。
 
 ワールドカップ初勝利となった日韓ワールドカップのロシア戦、南アフリカ・ワールドカップのカメルーン戦などだ。この勝利がキッカケになり、日本のこの2大会でグループリーグを突破している。もっとも先制してもひっくり返された試合が3試合ある。ドイツ・ワールドカップのオーストラリア戦、ブラジル・ワールドカップのコートジボワール戦など、ワールドカップ初戦の試合を失ない、致命的な試合になった。
 
 この日のブラジル戦に限って言えば、ネイマールに失点を許してからバランスを失った。攻撃の選手は点を取りたいと思うだろうし、後ろの選手はこれ以上失点をしたくないと慎重になる。その意識のズレが“中途半端さ”を生み出していた。
 
 後半は気持ちを切り替え、球際に激しくいけていたが、逆に相手がスローダウンしていたことを考えると、この後半だけを切り取って良かったとは言えない。むしろ、日本の戦い方として、このくらいの守備を前半からやらなければ、自分たちの流れにもっていくことはできない。無失点の時間を1分1秒長くしていけば、守備の集中力が増し、自分たちの戦いに自信を持てるようになる。
 
 次の相手、ベルギーもロシア・ワールドカップで対戦するだろう強豪国のひとつ。
 
 まずは失点しないことを優先し、守備の集中力を高め、自分たちの戦い方に相手を引きずり込む。本番でやれればいいやという感覚では、ブラジル大会に続いて痛い目にあうことになる。
 
取材・文:佐藤俊(スポーツライター)
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