【川崎】逆転優勝へ手痛いドロー。それでも手にできたポジティブな要素

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年10月30日

パワープレーで活路を見出した点は評価したい。

突破を試みる知念(写真中央)。後半はロングボールを主体の攻撃でチャンスを作った。写真:田中研治

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 ただし、選手たちは前を向く。
 
「0-2になっても下を向かなかったし、逆転するぞという気持ちを見せられた。追いついたのは大きいと思う」(中村憲剛)
「ドローではあるが、こういう条件で戦えたのは経験になるし、アウェーで巻き返したことを次に生かしたい」(車屋)
「最後に追いつけたので、マイナスに捉える必要はないし、下を向く必要もない」(板倉滉)
 
 本来はこれでもかというほどパスをつなぎ、華麗な崩しを真骨頂とする川崎が荒れたピッチが影響したにせよ、なりふり構わずロングボールを前線に蹴り込み、無理やりにゴールをこじ開けた点にはこれまでにない力強さを感じた。
 
 鬼木達監督も「後半最初に一番こだわらなくてはいけない球際のところや、一歩二歩寄せなくてはいけないところができなかったのが残念です」と課題を語りながら、「最終的に選手がなにがなんでもタイトルを獲ろうという気持ちを見せてくれて、追いつくことができた。とにかくこの勝点1を無駄にしないで、ここからのゲームを続けたい」とポジティブな言葉も口にする。
 
 川崎の残り試合は32節・G大阪戦(11月18日/等々力)、33節・浦和戦(11月29日/埼玉)、34節・大宮戦(12月2日/等々力)の3戦だ。
 
 対する鹿島は32節・浦和戦(11月5日/カシマ)、33節・柏戦(11月26日/カシマ)、34節・磐田戦(12月2日/ヤマハ)の3戦となっている。
 
 鹿島がこのなかで勝点を落としてくれることを願いつつ、川崎は3戦全勝を目指す必要がある。高い壁であるのは間違いない。ただし、力強く成長を続けるチームにとっては不可能なミッションではないと信じたい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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