【U-17代表】今でも残るイングランド戦の苦い記憶――。京都のふたりが感じた世界との差

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2017年10月29日

世界最高峰のプレミアリーグで近い将来デビューを飾ろうかという猛者との間に感じた差。

ボールを刈り取る力で差を感じたという福岡慎平。今後のロールモデルとしてカゼミーロを挙げた。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

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 世界最高峰のプレミアリーグに籍を置く猛者揃いのチームとの対戦で、通用しなかった部分が数多くあったという。
 
 代表で背番号10を背負った福岡が感じた差は守備の迫力だ。

「イングランドはボールを奪いきれる選手が多かったけど、日本はボールを見て遅らせる選手が目立った。僕も見てしまう選手なので、カゼミーロみたいに迫力を持っていけるような選手にならないと、この先、世界で戦うことは出来ないなと感じた」

 とりわけ、ボール奪取能力の違いを痛感させられたからこそ、レアル・マドリーで活躍する現役ブラジル代表の名を挙げたのである。
 
 一方の上月は攻撃面で力量の差を肌で感じ取った。特にフィニッシュの部分で思うところがあったという。

「今日(清水ユース戦)みたいにドリブルで前に行けてもシュートを外してしまった。イングランド戦でもそうだったけど、自分で行けても決め切る力がなければ、チームを勝たせることはできない。上に行くためにはゴールを決めないといけないし、決め続けないといけない」

 イングランド戦でも変幻自在のドリブルで好機を生み出した。しかし、最後の局面でシュートを放てず、最後までゴールをこじ開けられなかった。逆に言えば、そこでネットを揺らせるような選手になれば、さらに上に行く可能性を秘めている。
 
 ワールドカップで体感した世界との距離。あの出来事があるからこそ、「あの目は次を見ている」と岸本監督は感じ取った。あとは脳裏に焼き付いている記憶を、彼らがいかに日々のトレーニングや試合に還元していくかだ。
 
「初心に戻ってもう1回努力をして、次のオリンピックやU-20ワールドカップの時に世界で戦えるようにして成長した姿を見せたい」(福岡)

「ワールドカップで感じた差を、今日みたいなゲームでちょっとずつ埋めていくことを意識していきたい」(上月)
 
 強い決意を持ったふたりはインドでの経験を糧に歩みを進めていく。

取材・文:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)
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