浦和を去って2年――。愛媛で輝きを増すプラチナ世代MFの理想像は「啓太さん」

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2017年10月24日

「周りの選手に気を遣えるようになってから……点も取れるようになった」

小島が理想のキャプテン像とするのは引退した鈴木啓太氏。2011年の苦境に立ち向かった姿が今でも脳裏に焼き付いている。写真:サッカーダイジェスト

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 湘南戦で小島はチームを牽引するキャプテンらしい振る舞いを見せた。失点後、いち早くセンターサークルにボールを置き、試合前、そして負け試合の後でも先頭を切って、約30人のゴール裏のアウェーサポーターに近づき、深々と頭を下げた。
 
「キャプテンになって周りの選手に気を遣えるようになってから、自分の立ち位置やゲームでどこにポジションを取ればいいのかが見え出して、点も取れるようになった。浦和の時は試合に出たいがためのプレーが多かった。でも、今はチームが勝つためにどれだけ走れるか、アピールしながら、チームのためにプレーできるようになった、そのことが自分でも変わったなと思います」
 
 左腕のキャプテンマークが小島をさらに大きくしようとしている。
 
 小島には理想のキャプテン像がある。それは昨年、現役引退した鈴木啓太さんだ。
「プロ1年目の11年。チームが残留争いのなか、キャプテンの啓太さんにどれだけプレッシャーがかかっていたか痛感しますし、啓太さんがひとり背負っていたので改めてすごいなと感じました」
 
 現在の愛媛FCは、主力の多くが20代半ばの選手たちで構成されている。
「今は勝ててないけど、2年、3年後、愛媛はきっと面白いチームになる」
 
 小島秀仁はそう笑った。
 
取材・文:佐藤亮太(レッズプレス!!)
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