次世代のFC東京を担う逸材!原大智と品田愛斗がトップ昇格を掴むまでの道のり

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2017年10月23日

J3を経験したふたりが目指すのは、プロ1年目でのJ1出場だ。

キックがウリの品田愛斗。パスとプレースキックのレベルは一級品だ。写真:田中研治

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 また、品田も昨年にJ3を1試合経験したとはいえ、T1リーグが主な舞台。中学時代から将来を嘱望されていた司令塔だったが、メンタル面が弱く、とりわけ戦う姿勢の欠如は課題として度々指摘を受けるほどだった。

「1年生の時は戦おうと思っていたけど、なかなかうまく表現できなかった。だから、感情をむき出しにしてやってみたりもしたけど、うまくいかなかった」
「自分のプレーをなかなか出せなかったし、サッカーがつまらない時期があった」

 本人も当時をこう回想する。
 
 そんな彼を変えるきっかけとなったのが、シーズン開幕前に行なった佐藤監督との面談だった。「本当に戦えるようにならないとトップ昇格は出来ない」と指揮官に言われ、最終学年になって自覚が芽生えた。

 そこからというもの、2年時までは行なっていなかったサッカーノートをつけるようになり、映像を見ながら自らのプレーを細かくする作業にも取り組んだ。その結果、ユニホームを真っ先に汚すような選手へと変貌し、今では中盤で欠かせないプレーヤーとなった。

 10月22日に行なわれたJユースカップ2回戦の札幌U-18戦(2-2/5PK4)でも逞しいプレーを披露。台風の影響で劣悪な環境、自身は前日にJ3の琉球戦にフル出場という強行日程というハンデはあったが、それでも途中出場ながら存在感を見せ付けたのはさすがだった。
 
 地道に積み重ね、トップ昇格を掴み取った原と品田。サッカーと真摯に向き合ったからこそ、今がある。

「プロはレベルが高い選手が多いので、いろんなものを盗みたい。そこでレギュラーを取れれば、また成長できると思う」(原)

「まだフィジカル的に足りないところがあるので、そこを1年目に強化していくしかない。プロで生きていくので、J1を目指して頑張りたい」(品田)

 来季はJ3からキャリアをスタートさせるが、まずは一歩ずつこれまでと同様の取り組みで、ひたむきに努力を続けていく。

取材・文:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)
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