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【英国人コラム】W杯出場決定、ユース年代の躍進!…それでも存在感が薄いイングランド代表

カテゴリ:ワールド

スティーブ・マッケンジー

2017年10月20日

ユース年代の活躍も代表人気に繋がるかどうかは…。

ボビー・チャールトンらを擁して世界一に輝いた1966年イングランドW杯。この時のように、再び代表が活気づく日は訪れるだろうか。 (C) Getty Images

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 世界各国のスターが揃うプレミアリーグは、言うまでもなくファンにとっては魅力的だ。かく言う私も、プレミアリーグでベスト11を選ぶとして、イングランド代表から選出するのはケイン(トッテナム)ぐらいだ。
 
 今のイングランド代表には、ケビン・キーガン、ポール・ガスコイン、アラン・シアラー、デイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラードといったかつてのスター選手のように、人々の関心を惹きつけられる存在がいない。試合内容も退屈なものばかりで、毎週末に高水準の熱戦を繰り広げるプレミアリーグとは雲泥の差がある。
 
 それでも長い目でみれば、イングランド代表の人気上昇に兆しがないわけではない。
 
 というのも、ユース年代においては、今年5月から6月に韓国で開催されたU-20ワールドカップで優勝。続いて6月のU-20欧州選手権では準優勝、さらに現在開催中のU-17W杯では日本を退けてベスト8へと駒を進めるなど結果を残し、ヤングライオンズの未来には期待感があるからだ。
 
 しかしそれも、彼らがクラブチームで出場機会を得られなければ意味がない。U-20ワールドカップでMVPを獲ったドミニク・ソランケは今シーズン、リバプールでは公式戦8試合出場で、まだ得点を挙げられていない。
 
 U-17W杯で日本を苦しめたフィル・フォデンも、マンチェスター・シティのトップチームに帯同はしているものの、公式戦での出場はゼロだ。
 
 この状態が今後も続くのであれば、ユース年代の成功も水の泡と消え、代表チームとプレミアリーグの間にできた歴然とした差は、さらに広がっていくだけだろう。
 
 はたして、イングランドの代表戦がかつてのように活気づくことはあるのだろうか? 今のところ、その雰囲気は感じられない。
 
文:スティーブ・マッケンジー
 
【著者プロフィール】
STEVE MACKENZIE/1968年6月7日、ロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースチームでプレー。ウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝いた。
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