【ミラノ・ダービー展望】好対照なチーム状況…イカルディとスソの活躍が鍵を握る

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月15日

ミランはスソをより活かすならシステムを…。

スソ(左)とイカルディ(右)はダービーの鍵を握る存在。ゴールやアシストが期待される。(C)Getty Images

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[セリエA8節]インテル×ミラン/現地時間10月15日20:45キックオフ(日本時間16日3:45)/会場ジュゼッペ・メアッツァ
 
【ミラン|最新チーム事情】
●攻守ともに噛み合わせはまだまだ
●カリニッチが負傷。A・シウバが先発か
●結果次第ではモンテッラの解任も
 
 10人のレギュラークラスを獲得する今夏の大刷新は、個々のクオリティーアップに成功した半面、コンビネーションや組織の熟成の遅れという負の側面を生み出している。格下相手のヨーロッパリーグこそ2連勝しているが、セリエAはここまで4勝3敗。直近2試合も黒星が付いている中で、ミラノ・ダービーに臨む。
 
 ローテーションでスタメンを入れ替えてきた前線は、二コラ・カリニッチが太腿痛による欠場が濃厚。代わってアンドレ・シウバ(あるいはパトリック・クトローネ)がCFに入り、スソがセカンドトップ気味に構わる3-5-1-1が想定される。
 
 ただ、崩しの切り札であるスソはここまで、中央駐在型のこのポジションで十分に持ち味を発揮できてない。A・シウバを頂点とし、その下か左右にスソとジャコモ・ボナベントゥーラが入る、3-4-2-1か3-4-3に近い布陣になる可能性もある。このシステムのほうが、右を起点に中央に切れ込む形を十八番とする背番号8をより活かせるはずだ。
 
 守備の課題は、攻撃力の高い敵の両ウイングをWBとCBでいかにケアできるか。アンドレア・コンティが長期離脱中の右WBは、前節のローマ戦で本来ウイングのファビオ・ボリーニが担ったが、守備重視ならイニャツィオ・アバーテが起用されるだろう。
 
 ここ1か月の低調ぶりで、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の足場は確実に揺らいでいる。支持を打ち出すクラブ首脳陣のコメントとは裏腹に、このダービーで惨敗すれば指揮官交代は現実味を帯びてくるだろう。その意味でも、重要極まりない一戦だ。
 
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