メンタリティー的な支えとして極めて重要。
ハリルホジッチ監督がこのハイチ戦でとくに強調したのが、選手たちの精神面の弱さだった。「なぜこんなにパニックになったのか。何をすべきかが分からなくなった選手がいた」と嘆いた。
「何人かの選手のメンタル的な脆さに、ちょっとガッカリしている。相手はそこまで強豪国じゃないにもかかわらず、ナイーブになり、パニックになった。気が緩んだ選手、守備で帰らない選手、準備ができていない選手がいた」
とりわけこのメンタリティーの部分は、長谷部不在が大きく響いたように見えた。チームメイトはもちろん指揮官も認める“代えの利かない存在”のキャプテンがいれば、仲間に声をかけて落ち着かせ、チームの崩壊を防げたのではないか。少なくとも、ここまで選手たちが“フリーズ”してしまう事態は防げたはずだ。本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、川島永嗣、岡崎慎司なども経験豊富だが、約7年に渡って腕章を巻いてきた長谷部のリーダーシップと気配りは中でも図抜けている。
こうして10月シリーズの2試合で日本代表にとって長谷部の価値が改めて浮き彫りになったが、問題はその最重要人物の怪我が増えていることだ。
今年3月にブンデスリーガで右膝を負傷して3月と6月の代表戦を回避し、夏の最終予選ラスト2試合も本大会行きを決めたオーストラリア戦こそフル出場したが、同試合で左膝を痛めてサウジアラビア戦は欠場した。
その後は所属するフランクフルトで復帰していたが、この10月シリーズの前には膝の痛みが再発。ハリルホジッチ監督は「怪我の問題があったので考慮しました。試合後、いつも心配を抱えていたので早く治してもらいたい」と招集を見送った。来年1月には34歳を迎えるだけに、怪我に対する耐性が落ち、回復も遅くなってきている。
戦術的にはとりわけアンカーシステムでは実質的に代役不在で、精神的にも誰よりも欠かせない存在――。そんな長谷部のコンディションは、日本代表にとってロシア・ワールドカップに向けた最大の懸念材料と言っていい。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
【PHOTO】日本×ハイチ戦の美女サポーターたち❤
【日本代表PHOTO】2点を先行も崩壊し、ハイチと引き分けるのが精一杯…
「何人かの選手のメンタル的な脆さに、ちょっとガッカリしている。相手はそこまで強豪国じゃないにもかかわらず、ナイーブになり、パニックになった。気が緩んだ選手、守備で帰らない選手、準備ができていない選手がいた」
とりわけこのメンタリティーの部分は、長谷部不在が大きく響いたように見えた。チームメイトはもちろん指揮官も認める“代えの利かない存在”のキャプテンがいれば、仲間に声をかけて落ち着かせ、チームの崩壊を防げたのではないか。少なくとも、ここまで選手たちが“フリーズ”してしまう事態は防げたはずだ。本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、川島永嗣、岡崎慎司なども経験豊富だが、約7年に渡って腕章を巻いてきた長谷部のリーダーシップと気配りは中でも図抜けている。
こうして10月シリーズの2試合で日本代表にとって長谷部の価値が改めて浮き彫りになったが、問題はその最重要人物の怪我が増えていることだ。
今年3月にブンデスリーガで右膝を負傷して3月と6月の代表戦を回避し、夏の最終予選ラスト2試合も本大会行きを決めたオーストラリア戦こそフル出場したが、同試合で左膝を痛めてサウジアラビア戦は欠場した。
その後は所属するフランクフルトで復帰していたが、この10月シリーズの前には膝の痛みが再発。ハリルホジッチ監督は「怪我の問題があったので考慮しました。試合後、いつも心配を抱えていたので早く治してもらいたい」と招集を見送った。来年1月には34歳を迎えるだけに、怪我に対する耐性が落ち、回復も遅くなってきている。
戦術的にはとりわけアンカーシステムでは実質的に代役不在で、精神的にも誰よりも欠かせない存在――。そんな長谷部のコンディションは、日本代表にとってロシア・ワールドカップに向けた最大の懸念材料と言っていい。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
【PHOTO】日本×ハイチ戦の美女サポーターたち❤
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