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ハリルが日本の“ポゼッション至上主義”に警報!「大事なのはデュエルとスコア。PSGもバイエルンに…」

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年09月28日

「ポゼッションのみではまったく意味がありません」

ハリルホジッチ監督は招集メンバー発表の前に、約18分間も持論を熱く展開した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部

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 しかし指揮官は、オーストラリアとのホームゲーム(17年8月31日/アジア最終予選9節/○2-0)では、「まったく違う戦術を採用した」と告白した。
 
「今後の基準となる試合だったかもしれません。90分間、しっかりゲームコントロールができた。高い位置でのハイプレッシャーと、引いてブロックを作る形も状況に合わせて使いました。攻撃はスピードあるプレーをベースにして、日本人の特長を生かしたグラウンダーでのパス回しもありました。日本人のフィジカル、技術に合わせた戦い方です。非常に高いレベルでプレーでき、結果も残すことができたので、たくさんの方に喜んでいただきました」
 
 たしかに世界基準のモダンフットボールでは、スペイン代表とバルセロナが代表格だったポゼッション至上主義の時代が終焉を迎えて、ポゼッションとカウンターを融合させたインテンシティーの高い折衷型のスタイルが主流となりつつある。ハリルホジッチ監督がその象徴として挙げたのが、いまや世界最高レベルのコンペティションである欧州チャンピオンズ・リーグだ。
 
「チャンピオンズ・リーグは試合によって、ワールドカップよりもレベルが高い試合が見られます。私は選手としても監督としても経験しており、現在も常に見ている大会です」としたうえで、パリ・サンジェルマン(以下PSG)がバイエルンを3-0で下した現地時間9月27日の一戦を引き合いに出した。
 
「私が以前率いていたPSGは、いまやヨーロッパのなかでも最も大きなビッグクラブになりました。昨夜のバイエルン戦をみなさんがご覧になったかはわかりませんが、非常にレベルの高い試合でした」
 
 傍らの手書きの大きな紙には、ポゼッション率が37.6%―62.4%、パス本数が368本―568本、シュート本数が12本―16本と主なスタッツではPSGが劣っていたことが示されていた。それでもバイエルンに圧勝した理由を、こう熱弁した。
 
「ポゼッション率やパス本数ではバイエルンが圧倒していました。しかし、デュエルの成功率ではPSGが上回りました(57.4%―42.6%)。そして結果は、PSGの決定力の高さもあり、3-0でした。繰り返しますが、ポゼッションのみではまったく意味がありません。モダンフットボールではゲームコントロールを準備しなければいけません。引いてブロックを作り深い位置で守るのもひとつのやり方で、バイエルン戦のPSGはそれを利用しました。ネイマールやカバーニなどのプレーが生かされる形です。ネイマールは天才であって、別枠で捉えるべきですがね」
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