中島翔哉は原口元気や乾貴士をいずれ脅かす存在に?
トップ下で新境地を開いたC大阪の山村和也も興味深い。これまでCBまたはボランチでキャリアを積んできた男は、今季はユン・ジョンファン監督の下、よりゴールに近いポジションに抜擢されると、すでにキャリアハイとなる8ゴールをマーク。チームの貴重な得点源として、目を見張る活躍ぶりを示している。
2列目としてのテクニカルなプレーにはあまり多くを望めそうもないが、中盤の守備の強度を高められる存在であり、186センチの長身はセットプレー時に脅威を与えられるはず。トップ下はもちろん、ボランチやCBでも計算できるユーティリティ性は、「23人」(本大会の登録人数)という限られた枠組みの中で重宝されるだろう。
CBの本職では、今年5月のU-20ワールドカップに出場し、国際舞台も経験済みの柏の中山雄太は、将来が楽しみな逸材だ。
希少価値のある左利きで、精度の高いフィードでビルドアップの起点となり、機を見た攻撃参加にもセンスを感じさせる。20歳とは思えない冷静な対応で、最終ラインを引き締めるそのスケール感の大きさは誰もが認めるところ。若手の起用に積極的なハリルホジッチ監督が強い興味をひかれていても不思議ではない。
一方の欧州組では、今夏に日本を飛び出した中島翔哉や、ポーランドからベルギーに新天地を求めた森岡亮太のハイパフォーマンスは、無視できないものになっている。
前者は、ポルトガルのポルティモネンセで出場2試合目にして2ゴールを叩きこめば、続く強豪ポルト戦ではスペイン代表GKのイケル・カシージャスからも得点を奪ってみせた。自慢のドリブルは、テクニックとスピード、ともに現地で高く評価されており、いずれ原口元気や乾貴士を脅かすアタッカーになるかもしれない。
後者は、攻撃をオーガナイズしながら多彩なフィニッシュワークを見せるなど、“ザ・トップ下”というようなプレーをいかんなく発揮し、チームの勝利に貢献。香川真司がまだトップフォームを取り戻せておらず、清武弘嗣も怪我明けという現状を考えれば、このタイミングで一度、試しておきたい。
この他にも、柏で躍動するウイングの伊東純也、横浜への移籍で逞しさが増したボランチの扇原貴宏、スペイン2部のヒムナスティックで研鑽を積むCBの鈴木大輔など、戦力を底上げしそうな新戦力候補は少なくない。ハリルジャパンの新たなサバイバルに注目だ。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
2列目としてのテクニカルなプレーにはあまり多くを望めそうもないが、中盤の守備の強度を高められる存在であり、186センチの長身はセットプレー時に脅威を与えられるはず。トップ下はもちろん、ボランチやCBでも計算できるユーティリティ性は、「23人」(本大会の登録人数)という限られた枠組みの中で重宝されるだろう。
CBの本職では、今年5月のU-20ワールドカップに出場し、国際舞台も経験済みの柏の中山雄太は、将来が楽しみな逸材だ。
希少価値のある左利きで、精度の高いフィードでビルドアップの起点となり、機を見た攻撃参加にもセンスを感じさせる。20歳とは思えない冷静な対応で、最終ラインを引き締めるそのスケール感の大きさは誰もが認めるところ。若手の起用に積極的なハリルホジッチ監督が強い興味をひかれていても不思議ではない。
一方の欧州組では、今夏に日本を飛び出した中島翔哉や、ポーランドからベルギーに新天地を求めた森岡亮太のハイパフォーマンスは、無視できないものになっている。
前者は、ポルトガルのポルティモネンセで出場2試合目にして2ゴールを叩きこめば、続く強豪ポルト戦ではスペイン代表GKのイケル・カシージャスからも得点を奪ってみせた。自慢のドリブルは、テクニックとスピード、ともに現地で高く評価されており、いずれ原口元気や乾貴士を脅かすアタッカーになるかもしれない。
後者は、攻撃をオーガナイズしながら多彩なフィニッシュワークを見せるなど、“ザ・トップ下”というようなプレーをいかんなく発揮し、チームの勝利に貢献。香川真司がまだトップフォームを取り戻せておらず、清武弘嗣も怪我明けという現状を考えれば、このタイミングで一度、試しておきたい。
この他にも、柏で躍動するウイングの伊東純也、横浜への移籍で逞しさが増したボランチの扇原貴宏、スペイン2部のヒムナスティックで研鑽を積むCBの鈴木大輔など、戦力を底上げしそうな新戦力候補は少なくない。ハリルジャパンの新たなサバイバルに注目だ。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)