【日本代表】「チャレンジ」、それとも「用意周到」。ハリルの采配をどう見る?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2017年09月07日

臨機応変に戦い方を変えられるのが“ハリル流”。  

ブラジル・ワールドカップではアルジェリアをベスト16に導いた。写真:Getty Images

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 メンバーを固定しないのは、ハリルホジッチが相手ありきの戦略を練るタイプの指揮官だからだ。もしかすると、チャレンジに見えるその采配も本人に言わせれば「用意周到」となるかもしれない。
 
 あえて守備的な戦術で臨んだアウェーのオーストラリア戦、今野を有効活用するためG大阪の戦い方を参考にして4-1-2-3システムを採用した敵地のUAE戦など、ハリルホジッチ監督は確かな戦略を持って戦っていた。スタイルがないというより、臨機応変に戦い方を変えられるのが“ハリル流”なのだ。
 
 思えば、アルジェリア代表をベスト16に導いたブラジル・ワールドカップでも、ハリルホジッチ監督は大胆な采配を見せた。
 
 ベルギーとのグループリーグ初戦を1-2で落とすと、続く韓国戦はスタメンを5人も入れ替える荒療治で勝利に導く。そして、ロシアとのドローを挟んで迎えた決勝トーナメント1回戦では意外にも格上のドイツに真っ向勝負を挑み、相手を慌てさせた。結局、延長戦の末に1-2と敗れたが、その手腕は各方面から称賛された。
 
 世界では「弱小」の部類に入る日本がワールドカップという過酷な戦場で結果を残すためには、“奇襲”も得意なハリルホジッチが打ってつけの指揮官かもしれない。
 
 予選期間中はなにかと批判の矢面に立たされたが、「アジア最終予選で黒星スタートのチームは本大会に行けない」「過去ワールドカップ予選でオーストラリアに勝ったことがない」というふたつのジンクスを打ち破り、グループBで首位通過という文句なしの結果を見せつけられては、続投を支持しないわけにはいかないだろう。
 
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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