前頁で、全体の移籍金額が上昇傾向にあると述べたが、それは昨シーズンと比較しても確認できる。
 
　今夏は100億円超の案件が３つ（エムバペ抜きで）、８位までが5000万ユーロを超えた。一部の大物選手だけが対象ではなく、全体の金額の基準が上がっているということだろう。
 
　なお、昨夏は中国マネーが猛威を振るったが、今回は広州恒大に所属していたパウリーニョをバルセロナが4000万ユーロで引き抜き、移籍市場の勢力図が変わったことを印象付けている。
 
◇昨シーズンの移籍金ランキング
１位 ポグバ（マンチェスター・U←ユベントス） 1億500万ユーロ（約134億4000万円）
２位 イグアイン（ユベントス←ナポリ） 9000万ユーロ（約115億円）
３位 オスカール（上海上港←チェルシー） 6000万ユーロ（約77億円）
４位 フッキ（上海上港←ゼニト） 5580万ユーロ（約71億4000万円）
５位 ストーンズ（マンチェスター・C←エバートン） 5560万ユーロ（約71億円）
６位 ザネ（マンチェスター・C←シャルケ） 5000万ユーロ（約64億円）
７位 ジャカ（アーセナル←ボルシアMG） 4500万ユーロ（約57億6000万円）
８位 ムヒタリアン（マンチェスター・U←ドルトムント） 4200万ユーロ（約53億7000万円）
９位 マネ（リバプール←サウサンプトン） 4120万ユーロ（約52億7000万円）
10位 ムスタフィ（アーセナル←バレンシア） 4100万ユーロ（約52億4000万円）
 
　最後に、歴代ランキングを見てみると、ネイマールは当然ながら、デンベレ、ルカクも10位以内に入った。昨夏の案件でランクインしたのは、ポグバとイグアインである。
 
　ちなみに20位までだと、R・マドリーからチェルシーに移籍したアルバロ・モラタが、6200万ユーロで20位にランクインしている。
 
◇歴代移籍金ランキング
１位 ネイマール（パリSG←バルセロナ） ２億2200万ユーロ（約284億円）
２位 ポグバ（マンチェスター・U←ユベントス） １億500万ユーロ（約134億円）
３位 デンベレ（バルセロナ←ドルトムント） １億500万ユーロ（約134億円）
４位 ベイル（R・マドリー←トッテナム） １億100万ユーロ（約129億円）
５位 C・ロナウド（R・マドリー←マンチェスター・U） 9400万ユーロ（約120億円）
６位 イグアイン（ユベントス←ナポリ） 9000万ユーロ（約115億円）
７位 ネイマール（バルセロナ←サントス） 8820万ユーロ（約113億円）
８位 ルカク（マンチェスター・U←エバートン） 8470万ユーロ（約108億円）
９位 スアレス（バルセロナ←リバプール） 8172万ユーロ（約104億6000万円）
10位 ディ・マリア（マンチェスター・U←R・マドリー） 7500万ユーロ（約96億円）
 
※本項での金額は「Transfermarkt」による