【蹴球日本を考える】世論が試合を動かす!? Jでは珍しい東京サポーターが起こした行動

カテゴリ:Jリーグ

熊崎敬

2017年08月21日

「ショーヤ」コールを聞いた篠田監督は……。

ポルトガル移籍が取り沙汰される中島だが、浦和戦ではサポーターからの投入を呼びかける声もあった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 これが私にはちょっと新鮮だった。Jリーグは試合に出ている選手への声援ばかりで、「こいつを出せ!」と要求するコールはほとんど耳にしないからだ。
 
 海外では、こういうケースは事欠かない。
 思い出すのは2006年ドイツ・ワールドカップ、ブラジルとクロアチアの一戦だ。このときブラジル人ファンがまったく走らないロナウドに腹を立て、ロナウドがボールに絡むたびにベンチにいるロビーニョの名前を執拗に叫び続け、ロビーニョを引っ張り出すことに成功した。こうやって彼らはゲームを動かそうとする。ただ素直に応援しているだけではない。
 
 さて、ショーヤコールを聞いた篠田監督、いったいどうするだろうと思ったら、後半の頭からFWを交代させた。だが投入されたのは、中島ではなくウタカ。サポーターのリクエストとは違っていた。
 だが、しばらくしてその瞬間が訪れた。62分という早い時間、3枚目のカードとして中島が送り出されたのだ。もしかすると、「世論」が効いたのかもしれない。
 
 結局、中島の投入もゴールには結びつかず、東京はまた順位を落とした。
「世論」がいつも正しいとは限らないが、サポーターはお金と時間と体力を費やしているのだ。もっと貪欲にゲームに関わってもいいんじゃないかと私は思う。
 
取材・文:熊崎 敬(スポーツライター)
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