ドリブル小僧から点も取れるアタッカーに進化を遂げれば。
ヨーロッパでプレーする日本代表の選手たちに「欧州で成功するためには?」と訊くと、決まって「結果」という答が返ってくる。ケルンの大迫勇也やレスターの岡崎慎司も「やっぱりゴールでしょ」と言うように、“分かりやすい結果”が成功の条件と言える。
自ら仕掛けてゴールを狙うという積極性は中島のストロングポイントなのだが、問題は決定力。シュートチャンスがだいぶあるにもかかわらず、効率よくゴールを奪えてないのが今の中島だ。事実、今季J1の22節を終えて、19試合に出場している彼はここまでわずか2ゴールしか決めていない。この決定力不足はある意味、致命的な弱点になりかねない。
もっとも、かつてはドリブラーという印象が強かった金崎夢生(現・鹿島)もポルティモネンセでのキャリアを経て、Jリーグ屈指の点取り屋に成長を遂げている。
得点力に疑問符が付く現状では、いきなりポルトガル・リーグで結果を残すのは難しいかもしれない。ただし、金崎の例もある。ポルトガルで強靭さ、得点感覚に磨きをかけ、ドリブル小僧から点も取れるアタッカーに進化を遂げれば、さらにその先──。欧州屈指のビッグクラブへのステップアップも可能だろう。
もちろん、移籍の正式発表がされていない段階でそこまで話を飛躍させても意味はない。
ただ──。“ボールは友だち”を地で行く中島のポテンシャルは底知れないものがあるだけに、期待せずにはいられない。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
自ら仕掛けてゴールを狙うという積極性は中島のストロングポイントなのだが、問題は決定力。シュートチャンスがだいぶあるにもかかわらず、効率よくゴールを奪えてないのが今の中島だ。事実、今季J1の22節を終えて、19試合に出場している彼はここまでわずか2ゴールしか決めていない。この決定力不足はある意味、致命的な弱点になりかねない。
もっとも、かつてはドリブラーという印象が強かった金崎夢生(現・鹿島)もポルティモネンセでのキャリアを経て、Jリーグ屈指の点取り屋に成長を遂げている。
得点力に疑問符が付く現状では、いきなりポルトガル・リーグで結果を残すのは難しいかもしれない。ただし、金崎の例もある。ポルトガルで強靭さ、得点感覚に磨きをかけ、ドリブル小僧から点も取れるアタッカーに進化を遂げれば、さらにその先──。欧州屈指のビッグクラブへのステップアップも可能だろう。
もちろん、移籍の正式発表がされていない段階でそこまで話を飛躍させても意味はない。
ただ──。“ボールは友だち”を地で行く中島のポテンシャルは底知れないものがあるだけに、期待せずにはいられない。
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)