イタリアの名将がJクラブに“逆オファー”!「中国よりも日本で仕事がしたい」

カテゴリ:Jリーグ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2017年08月15日

「中国よりも日本」と語った理由とは?

視察した2試合のフォーメーション図に書き込みし、戦術的な動きを説明。さすがイタリア人指揮官というシーンだった。

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 イタリア人指揮官といえば、カルロ・アンチェロッティ(バイエルン)やアントニオ・コンテ(チェルシー)、クラウディオ・ラニエリ(ナント)、チェーザレ・プランデッリ(アル・ナスル)、ロベルト・マンチーニ(ゼニト)などが世界を股にかけて活躍。さらにマルチェロ・リッピ(中国代表)、ファビオ・カンナバーロ(天津権健)、チーロ・フェッラーラ(元・武漢卓爾)などいわゆる“爆買い”の対象になってもいる。しかしマンドルリーニ氏は、中国よりも日本で指揮を執りたいのだという。
 
「また海外で挑戦したいんだ。今はみんなおカネで中国に行くが、私は価値観や生活的環境のほうがより大事だと思っている。それにおカネをもらいすぎると、パッションを保てるか個人的に不安でね。モチベーションがなくなったら、家にいるほうがいいよ。施設面も大事だ。日本のほうがスタジアムや練習施設、クラブハウスが整っている。浦和も神戸も、スタジアムの雰囲気が素晴らしかった。家族連れが多く、みんな笑顔だったしね」
 
 まだどのJクラブとも交渉をしていないというマンドルリーニ氏だが、今回の初来日で日本に感銘を受けて、さらに指揮を執りたいと思ったという。J1はもちろん、「J2でも問題ない」と言い切った。
 
「私はクルージュでチャンピオンズ・リーグを戦う寸前でなぜか解任された後、当時3部だったヴェローナに行った(2010年)。カテゴリーは関係ないんだ。いま日本のイタリア人監督はフィッカデンティ(鳥栖)だけですよね? もっとたくさんいてもいいと思う。色々な国からを学ぶことは、日本サッカーの発展に必ず役立つはずだよ。私も経験を還元できると思う」
 
 結果至上主義で監督解任が多いイタリアでは、シーズン開幕から2、3か月で指揮官の首を飛ぶことも珍しくない。そんな時に声がかかるのがマンドルリーニなどフリーの監督たちで、「しばらくすれば、イタリアでオファーがあるかもしれない」と本人も認めた。しかし、「日本で指揮を執る準備はできている。チャンスがあれば是非」と自らJクラブにアピールした。
 
 マンドルリーニ氏は基本的に4-3-3の攻撃サッカーを志向するが、複数のシステムと戦術に精通し、何よりもシビアなセリエAで経験を積んできただけに「結果を出す」ことに長ける。そんな経験豊富な指揮官から逆オファー。Jクラブにとっては千載一遇のチャンスだ。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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