英国人記者が見たオカザキ・シンジ「良い意味で予想を裏切った」

カテゴリ:海外日本人

スティーブ・マッケンジー

2017年08月14日

岡崎のひたむきな姿勢は英国人が何よりも好む。

プロレスラー顔負けの屈強なボディーを有しているコラシナツ(左)とも、身体を張って、果敢にマッチアップを挑んだ岡崎。 (C) Getty Images

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 岡崎はとても勤勉で、そのひたむきかつ計算づいてボールを追うプレースタイルは、多くのプレミアリーグ・ファンはもちろん、英国人が何よりも好む姿勢だ。
 
 そんな彼に求めるものがあるとすれば、やはりゴール。本人は十分に理解しているはずだが、多くの得点を生み出せれば、岡崎はヴァーディーの相棒としてファーストチョイスになれるに違いない。
 
 私が開幕戦の岡崎に採点を付けるとすれば、10点満点中の「7」だ。しかも限りなく「8」に近い点数を与えたい。それくらい彼の奮闘ぶりは称賛に値する。事実、岡崎が退いた72分以降、レスターは運動量が極端に低下し、それが逆転負けを招いたと言っても過言ではない。
 
 今後も岡崎が先発出場を続けるうえで関係してくるであろう事柄は、ヴァーディーと並び、攻撃の軸を担ってきたリャド・マハレズの去就だ。現在、セリエAのローマへの移籍がもっぱらの噂となっている。
 
 開幕戦でのアルジェリア代表MFは、まさしく心ここにあらずといった振る舞いで、そのプレーは集中力を欠いていた。
 
 レスター・サポーターからも、「さっさと売れ」と怒りの声を浴びせられるマハレズが売却された場合、エースのヴァーディーへの依存度は高まる。となれば、その最適な相方として良い連携を見せている岡崎の出場機会は必然的に増していくはずだ。
 
 そうしたなかで得点数も昨シーズン以上に伸ばせれば、岡崎にとって実り多きプレミアリーグ挑戦3年目となるだろう。
 
文:スティーブ・マッケンジー
 
スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。

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