【現地発】オランダ日本人対決の深層~堂安律と小林祐希はなにを感じ取ったのか

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2017年08月14日

「ただ後ろでバランスを取るだけじゃ駄目だなと、すごく感じている」。

後半に入ってリズムが生まれ出していた堂安だけに、63分の交代は痛恨のタイミングだった。(C)Getty Images

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 日本ではトップ下にこだわっていた男が、エールディビジ1年目の昨シーズン、ボランチに転向したことで「新しい小林祐希像」を創り出し、そこから何度もバージョンアップを重ねてきた。いま、彼が考えている「新しい小林祐希像」は、相手陣内深くに潜り込む回数を増やし、敵にとって脅威になるボランチだ。
 
「ボランチだからずっと後ろにいるというなら、ただ足が速かったり、ただ身体が強かったり、守備だけが上手い選手がボランチにいればいい。自分は、攻撃で違いを生み出せて、しかもそこで(ゲームを)作れるから、ボランチにいるという風に思われたい。『ただ後ろでバランスを取るだけじゃ駄目だな』と、今年すごく感じている」
 
 開幕戦でのプレーに「立ち位置、ボールを受ける位置は、かなり良かったと思った」と小林はかなりの手応えを得た。そして去り際に言った。
 
「堂安くん、途中で代わっちゃったのは残念だったけれど、あんだけ彼にボールを集めようとするチームになっているのがすごいですね」
 
 2度目のオランダ北部ダービーは、今シーズンの最終節、来年4月8日に予定されている。小林祐希と堂安律が、どれだけ「なりたい自分」のイメージに近づき、シーズンを締めくくるか。それまでの過程をじっくり追っていきたい。
 
取材・文:中田徹
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