【SBS杯】殊勲弾でU-18代表を撃破! 静岡ユースの白井海斗はなにが図抜けているのか

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2017年08月12日

冬の選手権で主役を張っても不思議ではない。

県内の期待と注目を一身に集める静岡ユース。大会最終日(日曜日)の相手はU-18チリ代表。勝てば逆転優勝の可能性も。写真:川端暁彦

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 ちなみにゴールを決めた瞬間は、そのチェコ戦で無念の負傷離脱となってしまったGK青木心(JFAアカデミー福島)に想いを巡らせ、「こころーっ!」と叫んでいた。これは「テレビとかで(青木が)観ているかなと思った」と、キャプテンとしての愛情を感じさせる一幕だった。その後も主将らしく責任感を感じさせるプレーを継続。後半から代表がMF伊藤洋輝(ジュビロ磐田U-18)を投入してくると、「(伊藤を)フリーで持たせるなとは言われていたので」と、守備での献身性も見せて勝利に手繰り寄せた。
 
 白井は「まずなによりもチームの勝利が大事」とチームプレーを強調する。そして同時に、「自分の未来のために」という言葉も漏らした。どこでどう自分の可能性が広がっていくかは分からないわけで、そのために少しでも、深い爪痕をこの大会に残したい。そんな強い意欲と大志を抱きながら、SBSカップを戦っている。
 
 今年の高校サッカー界で五指に入るアタッカーだ。たしかに全国の舞台での実績は乏しく、全国的な知名度があるわけではない。冬の選手権についてちょっと水を向けると、「いやいや、まずは県を突破しないとダメですよ」という言葉と笑顔が返ってきた。だが、白井海斗が冬の選手権で主役になったとしても、なんら不思議ではない。
 
 もはやサプライズにはなり得ない、それだけのポテンシャルを持つストライカーなのだ。
 
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
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