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【小宮良之の日本サッカー兵法書】選手と監督の信頼関係とはスタジアムで生まれるものではない!

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年08月10日

いかに生きているか?

監督は、選手に「自分のことを見てくれている」と思わせることが大事である。写真はL・エンリケ監督。 (C) Getty Images

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 個人だけでなく、集団をマネジメントするというのは、一筋縄にはいかない。例えば、試合直前に選手の士気を高めるというのは大事なことではあるが、それは仕上げ。戦いの前の日常で、勝負のほとんどは決まっている。
 
 だからこそ、バルセロナを率いて三冠を達成したルイス・エンリケ監督は、ひとつの戒めを選手たちに与えていた。
 
「しっかりトレーニングを積めない選手には、試合に出る機会を与えない。練習に励むことで、日曜日の試合に出場する機会を得る。これは簡単な道理だ」
 
 ルイス・エンリケ監督は、日常を重視した。緊張感を与え、プレー強度を高める。それによって、戦える集団にした。
 
 翻って考えると、監督だけでなく、選手にとっても、日々をどう生きるか、ということが大事になってくる。一日一日を疎かにする選手は、プロの世界では生き残れない。早晩、痛い目を見る。
 
「いかに生きているか?」
 
 それが、勝負のマネジメントでは問われる。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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