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【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎がおススメする「今季Jリーグの必見ボランチ10選」(後編)

カテゴリ:Jリーグ

橋本英郎

2017年08月08日

中村&大島は、遠藤&二川と同じ関係性なのかもしれません。

日本代表への返り咲きを期待したいのが大島だ。敵ゴール前で猛威を振るう。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[File 8]
大島僚太(川崎フロンターレ)

 彼の個性はゾーン3で発揮されます。相手ゴール前でのプレーの質と精度。今回選んだボランチの中で、いちばんセンスがあるのではないでしょうか。ガンバユース育ちとしては、彼のセンスには魅了されます。
 
 中盤エリアや自陣のエリアからビルドアップする際、本当はボールが取られると危険なので、リスクを冒したプレーは避けがちです。でも彼の場合は、そのあたりでのミスがまるでない。厳しい状況下でもしっかり突破していけるのです。
 
 そのため、ビルドアップを志向する監督、クラブが欲するタイプだと思います。プレッシャーが強くかかる中でも、選択肢が多く、しかも正しい選択ができる、相手に脅威を与えるプレーヤーです、
 
 加えて、パスの出し手としてだけでなく、受け手としても優れています。前線への飛び出しや、時間を作るタメのプレーを相手ゴール前でこなせます。こうしたプレーは、攻撃的なポジションの選手でもなかなかできないのですが、それをボランチにして高い質でやれる。大変貴重な存在だと思います。
 
 やはり、同じチームでプレーしている中村(憲剛)選手の影響が大きいのではないでしょうか。中村選手と感覚的に似ていますし、パスを出す選手がふたりいて、どちらも前線へ飛び出せる。昔のガンバで言えば、二川選手、遠藤(保仁)選手のコンビと同じような関係性なのかなと思います。
 
 日本代表に返り咲き、彼の特徴が出るサッカーを見せてほしいですね。
 
[File 9]
小島秀仁(愛媛FC)

 ゾーン2と3で特徴が現われます。攻撃時の視野の広さや決定的なパスはもちろん、シュート力もあります。
 
 愛媛の監督が代わる中でも、それぞれの指揮官が望むプレーやスタイルを表現しています。彼が安定したパフォーマンスを出し続けていること、そしてその質が年々高まっていることが、愛媛の順位安定に繋がっているのではないかと思います。
 
 対戦時の分析をする際、小島選手はとりわけ質の高いプレーをしてくるので、パスの選択肢を減らすように要求されました。僕から見てだけでなく、多くの監督やコーチからも評価を得ているボランチだと思います。
 

浦和から愛媛に活躍の場を移して3年目。小島は代えの利かない主軸としてチームを牽引している。(C)SOCCER DIGEST

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