「『時間』という点で目に見える成長を感じられた」
83分に小林がPKを冷静に流し込んで2-0。その後はスコアが動かずに主審の笛が試合終了を告げている。結果として、久保の先制ゴールが決勝点となった。
チームにとって大きな得点だったわけだが、「ここ最近、結果がすべてだと思い知らされることが多かった」という久保にとってもある意味で重要なものだった。
「今日はシュート1本でしたけど、しっかりと決められました。1点は1点。良い意味で『結果がすべて』だったのかなと思っています」。FWとして勝利に直結する働きをした――。その自負が、その言葉を選ばせたように思う。
U-20日本代表に飛び級招集されて臨んだ5月のU-20ワールドカップでも、プロに混ざって参戦しているJ3でも、今大会でも、不本意だと感じ入るプレーがあったのだろう。「ゴールが、アシストが」と周りに言われることで忸怩たる想いも抱えただろう。
注がれる視線に負けず、周囲からの期待に飲み込まれず、久保は「結果」で測られる世界において、望まれるような「結果」を出した。「持っている」などという簡単な言葉で絶対に括ってはならない。彼の成長の証であり、努力の結晶なのだ。
「昨年、自分は決勝の舞台に20分ほどしか出場していません。それが今年はフルで出ることができた。そこは明らかに『時間』という点で目に見える成長を感じられました。
あとは試合のなかで先輩たちに支えてもらって、作ってもらったチャンスで自分が仕掛けるという形が昨年の自分でした。ただ今年は、自分がチャンスを作るという意識でプレーしてきました。得点の取れない試合もありましたが、決勝で取れて良かったと思います」
最後の最後、久保は今後の目標を問われた。数秒考えて、こんな気持ちを口にしている。「今後の目標を決めてはいませんが、毎日一生懸命にやっていれば何か壁にぶつかるでしょうし、目標も出てくると思います。ただ今日は、今日だけは喜びに浸っていたい」
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【日本クラブユース選手権決勝PHOTO】久保の決勝ゴールでFC東京U-18が2連覇!
チームにとって大きな得点だったわけだが、「ここ最近、結果がすべてだと思い知らされることが多かった」という久保にとってもある意味で重要なものだった。
「今日はシュート1本でしたけど、しっかりと決められました。1点は1点。良い意味で『結果がすべて』だったのかなと思っています」。FWとして勝利に直結する働きをした――。その自負が、その言葉を選ばせたように思う。
U-20日本代表に飛び級招集されて臨んだ5月のU-20ワールドカップでも、プロに混ざって参戦しているJ3でも、今大会でも、不本意だと感じ入るプレーがあったのだろう。「ゴールが、アシストが」と周りに言われることで忸怩たる想いも抱えただろう。
注がれる視線に負けず、周囲からの期待に飲み込まれず、久保は「結果」で測られる世界において、望まれるような「結果」を出した。「持っている」などという簡単な言葉で絶対に括ってはならない。彼の成長の証であり、努力の結晶なのだ。
「昨年、自分は決勝の舞台に20分ほどしか出場していません。それが今年はフルで出ることができた。そこは明らかに『時間』という点で目に見える成長を感じられました。
あとは試合のなかで先輩たちに支えてもらって、作ってもらったチャンスで自分が仕掛けるという形が昨年の自分でした。ただ今年は、自分がチャンスを作るという意識でプレーしてきました。得点の取れない試合もありましたが、決勝で取れて良かったと思います」
最後の最後、久保は今後の目標を問われた。数秒考えて、こんな気持ちを口にしている。「今後の目標を決めてはいませんが、毎日一生懸命にやっていれば何か壁にぶつかるでしょうし、目標も出てくると思います。ただ今日は、今日だけは喜びに浸っていたい」
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【日本クラブユース選手権決勝PHOTO】久保の決勝ゴールでFC東京U-18が2連覇!