千代反田「自分の実力が分かってたから、逆に長く現役ができた」。
[引退とセカンドキャリア]
──高校生の頃、将来お互いが今の仕事をしてるって想像してましたか?
金古「チヨは、サラリーマンって言ってたの聞いた気がする」
──千代反田さんは、プロになるときすでに、「できるだけ長く現役を続けて、やり切ったら次は、サッカーと関係ない仕事をやりたい」とインタビューでも話してました。
千代反田「僕は、自分がこのふたりや本山さんたちみたいにサッカーが巧くなかったから、コーチや指導者になるっていう発想もなかった。ひとに教えるとかとんでもない」
──謙遜してますけど、プロ選手としての出場試合数は宮原さんの210試合、金古さんの217試合を上回る、342試合。千代反田さんがいちばん多かったんですよ。
千代反田「自分の実力が分かってたから、逆に長く現役ができたんだと思います」
宮原「金古は海外行く前、東京で『焼肉屋をやる』って言ってたけんね」
──思い出しました、確かに言ってました。
宮原「だいたい、昔は自分でぐいぐいやるタイプじゃなかったやろ、もっとのんびりしてたでしょ。そもそも、なんでこんなに海外行くひとになったの?」
金古「日本で声をかけてくれるチームがなくなって、焼肉屋のことも調べてみたりしたんですけど(笑)、家族の理解も得られたんで、世界中探して、声をかけてくれるチームがなくなるまでやろう、後悔しないようにしようって」
宮原「いや、だから、なんで『世界中探す』って発想になるかも分からんし」
金古「できることはなんでも自分でやりました。FIFAに登録されている代理人全員に自分のプロフィールとプレーの動画を送ったこともあったし」
宮原「軽く言うけど(笑)。俺も引退する年、アジアのリーグだったらいくつか声かけてもらったけど、ずっと北九州の田舎で育った人間が、いきなり知らない国でプレーするのとかムリと思わん?」
金古「最初がシンガポールだったのが良かった。英語だからなんとなく言ってることが分かったし。あと、チームのオーナーが良くしてくれて、家用意するから家族を呼べって言ってくれて。そうでないと家族呼ぶとかムリだった。給料は悪くはなかったけどドル建てで、ほら、日本円が70円台になったでしょ?」
宮原「え? 何? 難しい話?(笑) で、まさかの高校サッカー、しかも激戦区の埼玉県だからね。勇気あるよね」
金古「確かに。C級(指導者ライセンス)も去年取ったくらいだし。だから1年目はもう、全員に届く大きな声で話すところから。部員は80人。そうとう声を張らないと全員に分かるように説明できないからね。ミヤんとこは何人? 1日何分の練習?」
宮原「うちは各年代、選手は15~20人くらいかな。練習は90分」
金古「うちは80人を実質3人で。4人いるけど、1人は中等部も見るから」
宮原「どういう練習してるのかメニューとビデオ送ってよ」
金古「いや~、きっと猛烈なダメ出しされる」
千代反田「俺も見てみたい。金古が生徒を怒ったりする姿が想像できない」
金古「ぜんぜん怒鳴ったりするよ」
宮原「時間が足りないなら、朝練利用したら? あと、年間計画を先に作ったほうが効率いいよ」
金古「うち、学校が駅から離れててスクールバス使ってる生徒も多いから、全員では朝練できないんだよね……」
千代反田「だんだん本気の相談になってきた(笑)」
──高校生の頃、将来お互いが今の仕事をしてるって想像してましたか?
金古「チヨは、サラリーマンって言ってたの聞いた気がする」
──千代反田さんは、プロになるときすでに、「できるだけ長く現役を続けて、やり切ったら次は、サッカーと関係ない仕事をやりたい」とインタビューでも話してました。
千代反田「僕は、自分がこのふたりや本山さんたちみたいにサッカーが巧くなかったから、コーチや指導者になるっていう発想もなかった。ひとに教えるとかとんでもない」
──謙遜してますけど、プロ選手としての出場試合数は宮原さんの210試合、金古さんの217試合を上回る、342試合。千代反田さんがいちばん多かったんですよ。
千代反田「自分の実力が分かってたから、逆に長く現役ができたんだと思います」
宮原「金古は海外行く前、東京で『焼肉屋をやる』って言ってたけんね」
──思い出しました、確かに言ってました。
宮原「だいたい、昔は自分でぐいぐいやるタイプじゃなかったやろ、もっとのんびりしてたでしょ。そもそも、なんでこんなに海外行くひとになったの?」
金古「日本で声をかけてくれるチームがなくなって、焼肉屋のことも調べてみたりしたんですけど(笑)、家族の理解も得られたんで、世界中探して、声をかけてくれるチームがなくなるまでやろう、後悔しないようにしようって」
宮原「いや、だから、なんで『世界中探す』って発想になるかも分からんし」
金古「できることはなんでも自分でやりました。FIFAに登録されている代理人全員に自分のプロフィールとプレーの動画を送ったこともあったし」
宮原「軽く言うけど(笑)。俺も引退する年、アジアのリーグだったらいくつか声かけてもらったけど、ずっと北九州の田舎で育った人間が、いきなり知らない国でプレーするのとかムリと思わん?」
金古「最初がシンガポールだったのが良かった。英語だからなんとなく言ってることが分かったし。あと、チームのオーナーが良くしてくれて、家用意するから家族を呼べって言ってくれて。そうでないと家族呼ぶとかムリだった。給料は悪くはなかったけどドル建てで、ほら、日本円が70円台になったでしょ?」
宮原「え? 何? 難しい話?(笑) で、まさかの高校サッカー、しかも激戦区の埼玉県だからね。勇気あるよね」
金古「確かに。C級(指導者ライセンス)も去年取ったくらいだし。だから1年目はもう、全員に届く大きな声で話すところから。部員は80人。そうとう声を張らないと全員に分かるように説明できないからね。ミヤんとこは何人? 1日何分の練習?」
宮原「うちは各年代、選手は15~20人くらいかな。練習は90分」
金古「うちは80人を実質3人で。4人いるけど、1人は中等部も見るから」
宮原「どういう練習してるのかメニューとビデオ送ってよ」
金古「いや~、きっと猛烈なダメ出しされる」
千代反田「俺も見てみたい。金古が生徒を怒ったりする姿が想像できない」
金古「ぜんぜん怒鳴ったりするよ」
宮原「時間が足りないなら、朝練利用したら? あと、年間計画を先に作ったほうが効率いいよ」
金古「うち、学校が駅から離れててスクールバス使ってる生徒も多いから、全員では朝練できないんだよね……」
千代反田「だんだん本気の相談になってきた(笑)」