【セルジオ越後】本田のパチューカ移籍は、言うなれば「リセット」だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2017年07月26日

海外で経験を積めば一流になれると思っているなら、それは間違いだ。

柴崎は、まだスタートラインに立っただけ。ヘタフェからいかにしてトップクラスのクラブに移れるかが重要だ。(C)Getty Images

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 ミラン退団後、本田は無所属の時期はあったけど、それほど時間がかからずに移籍先が決まって良かったよね。以前の川島のように、所属クラブがなければ、ハリルホジッチ監督は招集しないだろうから。
 
 もっとも、本田は代表でも正念場を迎えていると思うよ。残り2試合で、ワールドカップ出場権の獲得に貢献できないようであれば、代表引退を考えるべき時かもしれないね。

 海外組でもうひとり、話題を集めているのが、テネリフェからヘタフェに移籍した柴崎だ。周知のとおり、昨季に両クラブは1部昇格を賭けたプレーオフに進み、決勝で対峙して、柴崎が当時、所属していたテネリフェはヘタフェに敗れた。
 
 つまり、熾烈な戦いを演じたライバルチームに、柴崎は新天地を求めたというわけだ。

 いずれにせよ、メディアは“スペイン1部に移籍!”といった見出しを打って盛り上げようとしているみたいだけど、1部でも残留争いを余儀なくされそうなクラブに行っただけだ。そこまで騒ぐことでもない。

 報道によれば、年俸は1億円らしいね。Jリーグでも1億円をもらっている日本人はいるし、日本で稼げるお金しか手にできないのであれば、それをステップアップと言うわけにはいかない。海外で経験を積めば一流になれると思っているなら、それは間違いだ。

 ヘタフェクラスのクラブになら、過去にも何人か日本人が在籍したことがあるから、目新しさもない。スペインは日本人選手にとって鬼門になっている。つまりは、重要なのはこれから。ヘタフェからいかにしてトップクラスのクラブに移るかだ。

 エイバルで頑張っている乾は良い流れで来ているけど、清武はセビージャで結果を残せなかった。柴崎は、まだスタートラインに立っただけ。今後のさらなる活躍に注目だ。 
 
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