【高円宮杯】富山一伝統のナンバー10を受け継ぐ、絶対的エースが止まらない!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年07月16日

「インターハイで自分の現在地を確かめたい」。

インターハイ県予選の5試合でも63得点・無失点という圧巻の数字を叩き出した富山一。破壊的なアタックを引っ提げ、本大会でも旋風を巻き起こす! 写真:徳原隆元

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 みずから設定した目標が大きいからだろう。坪井はゴール量産にも満足感は得ていない。むしろ危機感を抱いている。
 
「正直、もし相手が強豪と呼ばれるチームが相手だったら、ここまで点が取れているかは分からない。だからこそ、次のインターハイは初戦(1回戦)の日章学園戦をはじめ、勝ち上がれば勝ち上がるほど、全国の強豪と戦える。そこで自分の現在地を確かめたい」
 
 宮崎の日章学園はプリンスリーグ九州で目下3位につける実力校で、2回戦にプレミアリーグWESTを戦う米子北が待ち受ける。ここを突破したとしても、次はプリンスリーグ関西4位の京都橘、さらにその先には青森山田、東福岡、前橋育英といった強豪と当たるかもしれない。かなりの激戦ブロックに組み込まれたのだ。坪井のみならず富山一にとっても真価が問われるトーナメントとなる。
 
 プリンス北信越では10勝1敗。43得点はリーグ最多で、8失点は同じく最小だ。攻守両面で全国レベルのクオリティーを維持している。本大会でも大いに期待が持てる。
 
「選手たちには常に『選手権で優勝をしたチームと比べたら、まだまだ』と言い続けています。あの時のチームは全員の守備に関わる意識が高かったし、動き直しを繰り返しながら、二重三重の攻撃を仕掛けられた。それにどんな相手に対しても全員が集中して戦っていた。今年のチームはまだまだその基準に達していない」
 
 そう語るのは、大塚一朗監督だ。
 
 見据えるのは、あくまで全国での躍進。指揮官とエースに慢心はなく、それは他の選手たちも同じだ。北信越の雄は万全を期して、宮城の地を踏む。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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