小野伸二が語る"クボ・タケフサ"の才能。「当時の僕と比べたら…」

カテゴリ:Jリーグ

斉藤宏則

2017年07月13日

「当時の僕よりも完全にハイレベル」と言い切る。

久保のポテンシャルは、小野も認めるところだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 キャリアの中で数多の取材をこなしてきたクレバーな小野である。若い選手を無責任に持ち上げすぎることによる弊害の可能性も認識したうえで、久保の将来性に期待を寄せていることは間違いない。
 
 そして、自身も中高生時代には常に世代別の日本代表チームの中心選手として活躍し、卒業時にはほぼすべてのJクラブから獲得オファーを受けたサッカー界きっての天才少年だったはずだが、その小野でさえも「当時の僕よりも完全にハイレベル」と言い切る。
 
「試合後のミックスゾーンで大勢のメディアに囲まれても、まったく動じてなかったですからね。僕は15歳の時になんて取材を受けたことがないから比較はできないけど、たぶん、あんなにうまく喋れなかったんじゃないかな(笑)」
 
 5月3日のルヴァンカップでの対戦時のことを小野はそうやって振り返る。そして、最後にこう付け加えた。
 
「あとは、そうだなあ…。いろいろあるけど、やっぱりサッカーを楽しみながらキャリアを重ねていって欲しいですね」
 
 サッカーを楽しむ。言葉にすると簡単ではあるが、実際にそうしたメンタリティを維持し続けながらプロサッカー界を生きることは意外と簡単ではない、いや、極めて難しいのかもしれない。サッカーを楽しみ、いまなお観る者を楽しませ続けている小野の言葉は、ぜひとも久保をはじめとする、多くの若きプレーヤーたちの胸に届いて欲しい。
 
取材・文:斉藤宏則(フリーランス)
【関連記事】
【黄金世代】第1回・小野伸二「なぜ私たちはこのファンタジスタに魅了されるのか」(♯1)
【黄金世代】第3回・小笠原満男「衝撃のオノシンジ」(#2)
【黄金世代】第2回・遠藤保仁「コロコロPKの真実」(♯3)
本田圭佑の電撃移籍をメキシコ・メディアはどう報じた? 「素晴らしいセンセーションだ!」
本田圭佑が加入するパチューカってどんなクラブ? メキシコってどんなリーグ?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ