「当時の僕よりも完全にハイレベル」と言い切る。
キャリアの中で数多の取材をこなしてきたクレバーな小野である。若い選手を無責任に持ち上げすぎることによる弊害の可能性も認識したうえで、久保の将来性に期待を寄せていることは間違いない。
そして、自身も中高生時代には常に世代別の日本代表チームの中心選手として活躍し、卒業時にはほぼすべてのJクラブから獲得オファーを受けたサッカー界きっての天才少年だったはずだが、その小野でさえも「当時の僕よりも完全にハイレベル」と言い切る。
「試合後のミックスゾーンで大勢のメディアに囲まれても、まったく動じてなかったですからね。僕は15歳の時になんて取材を受けたことがないから比較はできないけど、たぶん、あんなにうまく喋れなかったんじゃないかな(笑)」
5月3日のルヴァンカップでの対戦時のことを小野はそうやって振り返る。そして、最後にこう付け加えた。
「あとは、そうだなあ…。いろいろあるけど、やっぱりサッカーを楽しみながらキャリアを重ねていって欲しいですね」
サッカーを楽しむ。言葉にすると簡単ではあるが、実際にそうしたメンタリティを維持し続けながらプロサッカー界を生きることは意外と簡単ではない、いや、極めて難しいのかもしれない。サッカーを楽しみ、いまなお観る者を楽しませ続けている小野の言葉は、ぜひとも久保をはじめとする、多くの若きプレーヤーたちの胸に届いて欲しい。
取材・文:斉藤宏則(フリーランス)
そして、自身も中高生時代には常に世代別の日本代表チームの中心選手として活躍し、卒業時にはほぼすべてのJクラブから獲得オファーを受けたサッカー界きっての天才少年だったはずだが、その小野でさえも「当時の僕よりも完全にハイレベル」と言い切る。
「試合後のミックスゾーンで大勢のメディアに囲まれても、まったく動じてなかったですからね。僕は15歳の時になんて取材を受けたことがないから比較はできないけど、たぶん、あんなにうまく喋れなかったんじゃないかな(笑)」
5月3日のルヴァンカップでの対戦時のことを小野はそうやって振り返る。そして、最後にこう付け加えた。
「あとは、そうだなあ…。いろいろあるけど、やっぱりサッカーを楽しみながらキャリアを重ねていって欲しいですね」
サッカーを楽しむ。言葉にすると簡単ではあるが、実際にそうしたメンタリティを維持し続けながらプロサッカー界を生きることは意外と簡単ではない、いや、極めて難しいのかもしれない。サッカーを楽しみ、いまなお観る者を楽しませ続けている小野の言葉は、ぜひとも久保をはじめとする、多くの若きプレーヤーたちの胸に届いて欲しい。
取材・文:斉藤宏則(フリーランス)