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【小宮良之の日本サッカー兵法書】選手は己の海外挑戦が自国のサッカー界に及ぼす影響の程を知れ!

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年07月12日

個々の実績が日本サッカーの進化、成長の証に

70年代にドイツに渡り、成功を収めた奥寺。そんな彼のブンデスリーガ出場記録を、昨シーズン、長谷部が更新した。この流れが今後も続いていくかどうか。 (C) Getty Images

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 筆者がバルセロナを拠点に欧州で取材をしていた時代、イタリア人記者に皮肉られたことがある。
 
「なんで、チャンピオンズ・リーグ(CL)に日本人選手は出ていないのに、お前のような日本人が取材に来ているんだ?」
 
 怒りを覚えたが、言い返すことはできなかった。その翌々シーズンだったろうか、セルティックの中村俊輔がマンチェスター・ユナイテッドを相手に鮮やかなFKを決め、溜飲が下がる思いだった。
 
 その後、内田、長友佑都、本田圭佑、香川らもCLの舞台に上がるようになり、決勝トーナメントを経験する選手も続々出てきた。それは日本サッカーの進化、成長の証と言えるだろう。
 
 今夏は、鎌田大地がドイツのフランクフルト、堂安律がオランダのフローニンヘンに移籍した。彼らには、彼らの戦いがある。しかし、先駆者たちの存在を忘れるべきではないだろう。
 
 海を越えたら、日本人は日本人でしかない。「日本人」として、その地に記憶として残るのである。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、今年3月にはヘスス・スアレス氏との共著『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』(東邦出版)を上梓した。
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