見え隠れする中・長期的な視野に立った戦略。
将来性十分のスター候補生に投資する傾向は、近年さらに顕著になってきた。現在の主力でペレス就任後に25歳以上で加入したのは、ルカ・モドリッチ(12-13シーズン/26歳)のみという事実も、それを象徴する。
獲得した有望株を武者修行に出して成長を促すのも近年の特徴だ。その最たる例が、14年12月に契約して15年夏に正式加入したマルコ・アセンシオで、エスパニョールでの武者修行(15-16シーズン)を経て、重要な戦力のひとりへと進化を遂げた。フランクフルトからの今夏復帰が決まっているヘスス・バジェホにも、同様の活躍が期待されている。
今夏も若い才能にとくに熱い視線を注いでいるのは間違いない。正式契約間近と見られるテオ・エルナンデス(アトレティコ・マドリー)は現在19歳。トップターゲットのひとりに掲げるキリアン・エムバペ(モナコ)は、まだ18歳だ。
もちろん、こうした補強傾向は、早熟の選手がキャリアの早い段階で引き抜かれていく近年の全体的な移籍市場の流れと無関係ではないだろう。それでも、昨今のマドリーの強化実績からは、中・長期的な視野に立った戦略が見え隠れする。
◎第1次ペレス政権下の新加入選手と契約時の年齢
■2000-01シーズン(平均:25.7歳)
セサール・サンチェス(28歳)
ルイス・フィーゴ(27歳)
クロード・マケレレ(27歳)
フラビオ・コンセイソン(26歳)
ペドロ・ムニティス(25歳)
アルベルト・セラーデス(24歳)
サンチャゴ・ソラーリ(23歳)
■2001-02シーズン(平均:29歳)
ジネディーヌ・ジダン(29歳)
■2002-03シーズン(平均:25歳)
ロナウド(25歳)
■2003-04シーズン(平均:28歳)
デイビッド・ベッカム(28歳)
■2004-05シーズン(平均:25.5歳)
トーマス・グラベセン(28歳)
ワルテル・サムエル(26歳)
マイケル・オーウェン(24歳)
ジョナサン・ウッドゲイト(24歳)
■2005-06シーズン(平均:22.9歳)
パブロ・ガルシア(28歳)
シシーニョ(25歳)
ジュリオ・バチスタ(23歳)
アントニオ・カッサーノ(23歳)
カルロス・ディオゴ(21歳)
ロビーニョ(21歳)
セルヒオ・ラモス(19歳)
◎第2次ペレス政権下の新加入選手と契約時の年齢
■2009-10シーズン(平均:24.3歳)
カカ(27歳)
シャビ・アロンソ(27歳)
アルバロ・アルベロア(26歳)
クリスチアーノ・ロナウド(24歳)
ラウール・アルビオル(23歳)
エステバン・グラネロ(22歳)※買い戻し
カリム・ベンゼマ(21歳)
■2010-11シーズン(平均23.7歳)
リカルド・カルバリョ(32歳)
エマヌエル・アデバヨール(26歳)
サミ・ケディラ(23歳)
ペドロ・レオン(23歳)
アンヘル・ディ・マリア(22歳)
メスト・エジル(21歳)
セルヒオ・カナレス(19歳)
■2011-12シーズン(平均23歳)
ハミト・アルティントップ(28歳)
ホセ・マリア・カジェホン(24歳)
ファビオ・コエントラン(23歳)
ヌリ・シャヒン(22歳)
ラファエル・ヴァランヌ(18歳)
■2012-13シーズン(平均:28.7歳)
ディエゴ・ロペス(31歳)
マイケル・エッシェン(29歳)
ルカ・モドリッチ(26歳)
■2013-14シーズン(平均:22歳)
ガレス・ベイル(24歳)
アシエル・イジャラメンディ(23歳)
ダニエル・カルバハル(21歳)※買い戻し
カゼミーロ(21歳)
イスコ(21歳)
■2014-15シーズン(22.3歳)
ケイラー・ナバス(27歳)
ハビエル・エルナンデス(26歳)
トニ・クロース(24歳)
ハメス・ロドリゲス(23歳)
ルーカス・シウバ(21歳)
マルコ・アセンシオ(18歳)
マルティン・ウーデゴー(17歳)
■2015-16シーズン(22.8歳)
キコ・カシージャ(28歳)
ルーカス・バスケス(24歳)
ダニーロ(23歳)
マテオ・コバチッチ(21歳)
ヘスス・バジェホ(18歳)
■2016-17シーズン(平均:23歳)
アルバロ・モラタ(23歳)
獲得した有望株を武者修行に出して成長を促すのも近年の特徴だ。その最たる例が、14年12月に契約して15年夏に正式加入したマルコ・アセンシオで、エスパニョールでの武者修行(15-16シーズン)を経て、重要な戦力のひとりへと進化を遂げた。フランクフルトからの今夏復帰が決まっているヘスス・バジェホにも、同様の活躍が期待されている。
今夏も若い才能にとくに熱い視線を注いでいるのは間違いない。正式契約間近と見られるテオ・エルナンデス(アトレティコ・マドリー)は現在19歳。トップターゲットのひとりに掲げるキリアン・エムバペ(モナコ)は、まだ18歳だ。
もちろん、こうした補強傾向は、早熟の選手がキャリアの早い段階で引き抜かれていく近年の全体的な移籍市場の流れと無関係ではないだろう。それでも、昨今のマドリーの強化実績からは、中・長期的な視野に立った戦略が見え隠れする。
◎第1次ペレス政権下の新加入選手と契約時の年齢
■2000-01シーズン(平均:25.7歳)
セサール・サンチェス(28歳)
ルイス・フィーゴ(27歳)
クロード・マケレレ(27歳)
フラビオ・コンセイソン(26歳)
ペドロ・ムニティス(25歳)
アルベルト・セラーデス(24歳)
サンチャゴ・ソラーリ(23歳)
■2001-02シーズン(平均:29歳)
ジネディーヌ・ジダン(29歳)
■2002-03シーズン(平均:25歳)
ロナウド(25歳)
■2003-04シーズン(平均:28歳)
デイビッド・ベッカム(28歳)
■2004-05シーズン(平均:25.5歳)
トーマス・グラベセン(28歳)
ワルテル・サムエル(26歳)
マイケル・オーウェン(24歳)
ジョナサン・ウッドゲイト(24歳)
■2005-06シーズン(平均:22.9歳)
パブロ・ガルシア(28歳)
シシーニョ(25歳)
ジュリオ・バチスタ(23歳)
アントニオ・カッサーノ(23歳)
カルロス・ディオゴ(21歳)
ロビーニョ(21歳)
セルヒオ・ラモス(19歳)
◎第2次ペレス政権下の新加入選手と契約時の年齢
■2009-10シーズン(平均:24.3歳)
カカ(27歳)
シャビ・アロンソ(27歳)
アルバロ・アルベロア(26歳)
クリスチアーノ・ロナウド(24歳)
ラウール・アルビオル(23歳)
エステバン・グラネロ(22歳)※買い戻し
カリム・ベンゼマ(21歳)
■2010-11シーズン(平均23.7歳)
リカルド・カルバリョ(32歳)
エマヌエル・アデバヨール(26歳)
サミ・ケディラ(23歳)
ペドロ・レオン(23歳)
アンヘル・ディ・マリア(22歳)
メスト・エジル(21歳)
セルヒオ・カナレス(19歳)
■2011-12シーズン(平均23歳)
ハミト・アルティントップ(28歳)
ホセ・マリア・カジェホン(24歳)
ファビオ・コエントラン(23歳)
ヌリ・シャヒン(22歳)
ラファエル・ヴァランヌ(18歳)
■2012-13シーズン(平均:28.7歳)
ディエゴ・ロペス(31歳)
マイケル・エッシェン(29歳)
ルカ・モドリッチ(26歳)
■2013-14シーズン(平均:22歳)
ガレス・ベイル(24歳)
アシエル・イジャラメンディ(23歳)
ダニエル・カルバハル(21歳)※買い戻し
カゼミーロ(21歳)
イスコ(21歳)
■2014-15シーズン(22.3歳)
ケイラー・ナバス(27歳)
ハビエル・エルナンデス(26歳)
トニ・クロース(24歳)
ハメス・ロドリゲス(23歳)
ルーカス・シウバ(21歳)
マルコ・アセンシオ(18歳)
マルティン・ウーデゴー(17歳)
■2015-16シーズン(22.8歳)
キコ・カシージャ(28歳)
ルーカス・バスケス(24歳)
ダニーロ(23歳)
マテオ・コバチッチ(21歳)
ヘスス・バジェホ(18歳)
■2016-17シーズン(平均:23歳)
アルバロ・モラタ(23歳)