天才グティの薫陶を受けた「マドリー・カンテラの逸材たち」。夏のツアー帯同も?

カテゴリ:ワールド

メガクラブ

2017年07月05日

トップチームのジダン監督もその才能を高く評価。

“カンテラの真珠”と絶賛されるO・ロドリゲスは、非凡な攻撃センスがなによりの持ち味。正確無比のFKも光る。(C)Getty Images

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 レアル・マドリーで一時代を築いた元スペイン代表MFのグティ。現役引退後に指導者に転身したその稀代のパサーが指揮する古巣のフベニールA(U-19チーム)が2016-17シーズン、国内三冠(地域リーグ、地域リーグ王者によるチャンピオンシップ、国内カップ戦)を成し遂げて話題をさらった。

 クラブ史上初の偉業を達成したチームには、やはり珠玉の人材が揃う。そのタレント集団のなかでもとくに脚光を浴びているのが、オスカール・ロドリゲス、ホセ・マヌエル・エルナンド、フランシスコ・フェウイジャシエル、ダニエル・ゴメスの4人だ。

 いずれも底知れぬポテンシャルを秘めた大器で、トップチームを率いるジネディーヌ・ジダンも、その才能を高く評価。「7月下旬に始まるアメリカ遠征に招集する見込み」と『マルカ』紙に報じられ、注目度はここにきて一気に高まった。

 6月28日に19歳の誕生日を迎えたO・ロドリゲスは、“カンテラ(下部組織)の真珠”と謳われる逸材中の逸材。抜群の攻撃センスを備えたMFで、グティにも通じる創造性溢れるプレーで幾多の得点機を創出し、さらにキャプテンとして力強く昨シーズンのフニベールAを牽引した。

 18歳とは思えぬ高い完成度を誇るCBと絶賛されるのが、エルナンドだ。181センチとDFとしては小柄ながら、そのハンデを傑出したフィジカルとテクニックでカバー。プレーの先を読む目や展開力にも優れ、中盤にも対応するポリバレントな能力も魅力だ。

 フランチュの愛称で親しまれるアルゼンチン出身のフェウイジャシエルは、1対1の突破を武器とするウインガー。両足を遜色なく使いこなし、縦方向へのドリブルに加え、切れ込んでからのフィニッシュワークも目を見張るものがある。

 ダニ・ゴメスはゴール前で真価を発揮するストライカー。スピード、テクニック、パワーを兼備し、瞬時に敵守備網のギャップを突く抜け目なさ、ワンタッチでネットを揺らす確かなフィニッシュワークも光る。三冠の偉業は、まさにこの男の得点力の賜物でもあるだろう。

 R・マドリーといえば、世界最高峰のタレントがひしめく超メガクラブ。カンテラから這い上がってトップチームでレギュラーの座を射止めるのは容易ではない。現陣容でトップに定着した下部組織出身者は、右SBのダニエル・カルバハル、FWのアルバロ・モラタ、DFのナチョの3人。そのうち定位置を確保できているのは現状でカルバハルのみだ。ユース時代に注目されながら、消えていく選手は少なくない。

 そう考えれば、4人の若獅子がこれから通る道は、決して平坦ではないだろう。はたして熾烈なサバイバルを勝ち抜き、恩師グティのようなスタープレーヤーへと成長できるか。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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