U-20W杯で戦いたかったのは、大会前に1-5で大敗したあの強豪。
今年5月のU-20ワールドカップでは、4試合・3得点の堂々たるパフォーマンスを見せた堂安。昨年12月掲載のインタビューでは、初めての挑戦であり、同世代のトップレベルが集う世界大会への意気込みを語っていた。戦いたい相手として挙げていたのは、なんと初優勝を飾った、あの強豪国。そして、韓国での激闘からわずかひと月後に決まったオランダ移籍。インタビューでは、海外への想いを駆り立てたきっかけとなるエピソードも披露している。
――U-20ワールドカップへの想いは?
「これまで世界大会に出た経験がないので、同世代にどんな選手がいるのか興味深い。せっかくのチャンスですから、まずはメンバーに選ばれるよう頑張ります」
――アジアチャンピオンとして出場するわけですから、注目度は高そうですね。
「アジア選手権で日本が優勝すると予想した人は少なかったでしょうね。それでも僕たちは『やってやろうぜ』と奮起して戦って、頂点にたったことで自信を得られた。ベスト4や準優勝でワールドカップに行くのとはまた違いますよね。本大会でどこまで勝ち上がれるか、僕自身、とても楽しみです」
――ズバリ、目標は?
「ベスト4! アジアとは対戦相手の質やレベルが違うので簡単な目標ではないでしょう。でも、僕は信じています。最終予選(アジア選手権)を無失点で耐え凌いだ守備力を活かしながら、臆せずに臨む覚悟です」
――5月の本大会までにチームとして伸ばすべき部分を教えてください。
「攻撃の迫力ですね。それについては、この前、小川くんに会った時も『俺らがもっとやらなきゃいけないよね』って話したばかりです。本番まであまり時間はないですが、個の力も磨かないといけません」
――対戦したい国は?
「イングランドです。昨年11月の遠征で戦った時はまるで歯が立たなかった。1-5で敗れた直後は、『この先も勝てない』と酷く落ち込みました。その挫折を乗り越えて、僕たちも少しは成長しているはずですから、どこまで戦えるのか、真剣勝負の場で再戦したいです」
――具体的に、どこに差があると感じましたか?
「試合運びが抜群に上手かったです。局面での判断に、リードした後の戦い方もはるかに上でした。加えて個の能力が高くて、1対1では完全に分が悪かった」
――U-20ワールドカップは、有力クラブのスカウトも視察に訪れる大会です。活躍次第では声がかかるかもしれません。
「『チームのために』戦う部分はブレたくないですね。まあ、海外移籍は目標のひとつでもありますから、誰もが重要な選手だと納得してくれるパフォーマンスを見せたいです」
――海外移籍に初めて興味を持ったのはいつ頃ですか?
「中学3年の時。ちょうど宇佐美(貴史)くんがバイエルンに行ったタイミングですね。19歳でヨーロッパのクラブに渡るなんて、素直に凄いと思いました。ガンバのジュニアユースでプレーしていた僕も、大きな刺激をもらいましたよ」
――この夏(2016年夏)にオランダのPSVからオファーが届いたように、活躍すればそういう話が増えそうですね。
「評価してもらえるのは嬉しいです。ただ、海外移籍を考える前にやるべきこともある。プレーの質をさらに高めて、誰からも信頼されるレベルに到達したい」
――来季への目標を改めて。
「J1の試合にもっと絡んで、代表ではU-20ワールドカップで結果を残したい。特にワールドカップでは『堂安が一番輝いていた』と言われるようなプレーを見せたいです」
――◆――◆――
U-20ワールドカップでは、目標と語っていたベスト4には届かなかったものの、イタリア戦でのドリブル突破からの鮮烈な同点弾など、宣言通りのインパクトを放った。フローニンヘンからのオファーも、大舞台での活躍があったからこそだろう。6月25日の川崎戦を終えた後、G大阪の若き至宝が、いよいよ欧州の舞台へと旅立つ。
インタビュー取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2016年12月22日号より抜粋し、加筆・修正しました。
――U-20ワールドカップへの想いは?
「これまで世界大会に出た経験がないので、同世代にどんな選手がいるのか興味深い。せっかくのチャンスですから、まずはメンバーに選ばれるよう頑張ります」
――アジアチャンピオンとして出場するわけですから、注目度は高そうですね。
「アジア選手権で日本が優勝すると予想した人は少なかったでしょうね。それでも僕たちは『やってやろうぜ』と奮起して戦って、頂点にたったことで自信を得られた。ベスト4や準優勝でワールドカップに行くのとはまた違いますよね。本大会でどこまで勝ち上がれるか、僕自身、とても楽しみです」
――ズバリ、目標は?
「ベスト4! アジアとは対戦相手の質やレベルが違うので簡単な目標ではないでしょう。でも、僕は信じています。最終予選(アジア選手権)を無失点で耐え凌いだ守備力を活かしながら、臆せずに臨む覚悟です」
――5月の本大会までにチームとして伸ばすべき部分を教えてください。
「攻撃の迫力ですね。それについては、この前、小川くんに会った時も『俺らがもっとやらなきゃいけないよね』って話したばかりです。本番まであまり時間はないですが、個の力も磨かないといけません」
――対戦したい国は?
「イングランドです。昨年11月の遠征で戦った時はまるで歯が立たなかった。1-5で敗れた直後は、『この先も勝てない』と酷く落ち込みました。その挫折を乗り越えて、僕たちも少しは成長しているはずですから、どこまで戦えるのか、真剣勝負の場で再戦したいです」
――具体的に、どこに差があると感じましたか?
「試合運びが抜群に上手かったです。局面での判断に、リードした後の戦い方もはるかに上でした。加えて個の能力が高くて、1対1では完全に分が悪かった」
――U-20ワールドカップは、有力クラブのスカウトも視察に訪れる大会です。活躍次第では声がかかるかもしれません。
「『チームのために』戦う部分はブレたくないですね。まあ、海外移籍は目標のひとつでもありますから、誰もが重要な選手だと納得してくれるパフォーマンスを見せたいです」
――海外移籍に初めて興味を持ったのはいつ頃ですか?
「中学3年の時。ちょうど宇佐美(貴史)くんがバイエルンに行ったタイミングですね。19歳でヨーロッパのクラブに渡るなんて、素直に凄いと思いました。ガンバのジュニアユースでプレーしていた僕も、大きな刺激をもらいましたよ」
――この夏(2016年夏)にオランダのPSVからオファーが届いたように、活躍すればそういう話が増えそうですね。
「評価してもらえるのは嬉しいです。ただ、海外移籍を考える前にやるべきこともある。プレーの質をさらに高めて、誰からも信頼されるレベルに到達したい」
――来季への目標を改めて。
「J1の試合にもっと絡んで、代表ではU-20ワールドカップで結果を残したい。特にワールドカップでは『堂安が一番輝いていた』と言われるようなプレーを見せたいです」
――◆――◆――
U-20ワールドカップでは、目標と語っていたベスト4には届かなかったものの、イタリア戦でのドリブル突破からの鮮烈な同点弾など、宣言通りのインパクトを放った。フローニンヘンからのオファーも、大舞台での活躍があったからこそだろう。6月25日の川崎戦を終えた後、G大阪の若き至宝が、いよいよ欧州の舞台へと旅立つ。
インタビュー取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2016年12月22日号より抜粋し、加筆・修正しました。