浪速の至宝、堂安律はオランダで活躍できるのか? 気になる現地での評判は?

カテゴリ:Jリーグ

中田徹

2017年06月25日

開幕戦の「北部ダービー」でいきなり小林祐希と激突!?

フローニンゲンのシーズン開幕戦の相手は、エリアライバルのヘーレンフェーン。堂安と小林(写真手前)のマッチアップに期待がかかる。(C)Getty Images

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 フローニンゲンOBで、日本でのプレー&監督経験も持つペーター・ハウストラは、『RTVフローニンゲン』の取材に対し、こう答えている。
 
「堂安はテクニックがあってクレバーな、典型的な(170センチの小柄な)日本人選手。左足に秀でており、得点能力がある。そして、ドリブルが一番の長所だ。簡単に当たり負けすることはない。私なら彼の後ろに守備のブロックを置いて、中盤の真ん中で使う。彼が活きるのは狭いスペースだ。サイドではない」
 
 ハウストラが心配するのは語学面。ハンス・ナイラント社長から「堂安は英語をしゃべれない。すぐにオランダ語のレッスンを受けてもらう」と聞いているようだ。
 
「チームに馴染めれば堂安は活躍するだろう。多くの日本人は規律正しいし、ハードワークをする。彼らは人の話をしっかり聞くからね」
 
 そんな堂安にとって、今夏からロン・ヤンスがテクニカル・マネージャーとしてクラブのフロントに入ったのは心強い。外国人選手とのコミュニケーション能力に長けるヤンスは、現役時代にはマツダ(現・サンフレッチェ広島)のFWとして日本リーグでプレーした経験を持つ。
 
 ヤンスは昨季までズウォーレの監督を務めていたが、そこでユースチームやリザーブチームの一員としてプレーした日本人選手は「ヤンス監督はとても人格者。彼が怒ったところを見たことがない。食事の時も選手とまめにコミュニケーションを取っていた。僕にも時折、片言の日本語で話しかけてくれました」と話していた。
 
 フローニンゲンにとって、目下最大のライバルはヘーレンフェーンだ。2005年辺りから、ヘーレンフェーンとフローニンゲンの戦いは「オランダ北部ダービー」として、特別な意味を持つようになってきた。両者はいきなり新シーズンの開幕戦でぶつかる。
 
 はたして、堂安律と小林祐希が中盤でぶつかり合うシーンは訪れるのか。いまから注目したい。

文:中田徹(フリーライター)
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