【総体】背番号10を譲った尚志のエースが、県予選決勝で2発と復活の狼煙!

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2017年06月04日

「できるだけ点を取ってもっと注目されたい」。

現在背番号10を付けているのが主将の中井。彼もまた準決勝で2得点するなど、好調を維持している。写真:小林健志

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 加野の背番号を10に戻さない決断を下した仲村浩二監督は、「今大会はコンスタントに違いを作っていくれていましたが、ゴールに関してはこの決勝が初めて。去年から試合に出ているのに、1得点しか決められない。そこが彼のぬるさ」と厳しい評価を下した。そしてこう付け加えた。
 
「得点を決めなければやばいという気持ちが出て来ているはずで、チーム内の争いが大事です。次のことを考えて、競わせていきたいですね」
 
 今シーズンはポジション争いがより激しくなっており、加野に代わってナンバー10を背負った中井も準決勝でハットトリックと結果を出している。インターハイ本番で10番を取り戻せる保証は、まったくない。
 
 厳しい競争の渦中にいる加野はインターハイ本大会での飛躍を誓い、気を引き締める。
 
「これから強いチームと当たるので、周りともっとプレーを共有して突き詰めていきたいです。できるだけ点を取ってもっと注目されたいです。行ければプロを目指したいですし、大学に行くにしても大事になってきますので、アピールできたら良いと思います」
 
 どんな状況でもチームを救えるゴールやアシストを決めるほうが、インターハイ本番で何番を背負うかよるもはるかに重要だ。真のエースになるため、試練の時を迎えた加野。この日の2ゴールをエース復活の序章としたい。
 
取材・文:小林健志(フリーライター)

インターハイ予選で8連覇を達成した尚志。今年は例年以上にポジション争いが激しい。写真:小林健志

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