英紙が検証! レアル・マドリー伝統の純白ユニホームは、いかにして誕生したのか

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年06月03日

「呪いの黒パンツ」を経て、オールホワイトへ。

2000年代前半を席巻した銀河系マドリー。エル・ブランコ(白の意)はいつの時代も、ビッグネームたちを魅了してきた。(C)Getty Images

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 そもそも初期のマドリーのユニホームは、シャツとパンツが白で、ソックスが黒。上半身には赤と黄の線が入っていた。カタルーニャのFCバルセロナへの対抗心はこの頃から根強く、マドリーはスペイン王国への愛国心を示すカラーリングだったのだ。かたやコリンシアンズは、白、黒、黒。完全なコピーというわけではなかった。
 
 およそ四半世紀後の1926年、マドリーの2選手がロンドンを訪れ、コリンシアンズのゲームを観戦した。そのフットボールに感動したふたりは帰国後、クラブの会長を説得する。「パンツを白から黒に変えよう!」と訴えたのだ。
 
 それから1年間だけ、白、黒、黒になったが、これはのちに「呪いの黒パンツ」と揶揄されることになる。立て続けに散々な敗北を喫し、バルセロナとのクラシコとなったコパ・デル・レイの準決勝でも1-5の惨敗。会長はすぐさま白パンツに戻し、ついでにソックスも白となり、現在のオールホワイトが定着したという。
 
 いずれにせよ、イングランドで一世を風靡したアマチュアクラブが、足場が固まっていない創成期のマドリーに、小さくない影響を及ぼしたのは間違いない。やがて1910年に南米遠征を実施して各地で反響を呼び、ブラジル屈指の名門コリンチャンスがその名の由来としたのは、あまりにも有名な話だ。
 
 時は流れ、いまやフットボール史上最強のメガクラブとして君臨するレアル・マドリー。一方のコリンシアンズは現在、コリンシアンズ=カジュアルズと名を変え、イングランド8部相当のリーグで活動を続けている。
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