【岩本輝雄のオタクも納得!|番外編】欧州サッカー現地観戦で痛感した世界と日本の差

カテゴリ:ワールド

岩本輝雄

2017年06月03日

ダイナミックなサイドチェンジと、CBの判断の早さ。

セリエAで史上初の6連覇を達成したユーベは、ハイプレスとリトリートを効果的に使い分けて堅守を構築。CLでもタイトルを掴めるか注目だ。(C)Getty Images

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 CLで決勝に進出しているユーベは、誰もが知っているように、堅い守備が最大のストロングポイント。コンパクトな陣形を90分間保ちながら、前からのプレスでもハメられるし、自陣でブロックを組んだ時の強度もかなり高い。もちろん、そのふたつの使い分けも効率的だ。
 
 バルサ相手に、準々決勝の2試合で失点ゼロ。とくにファーストレグでは、おそらくネイマールは一度も前を向けなかったはず。古巣相手に闘志を燃やしていたダニエウ・アウベスのディフェンスには感動すら覚えたよ。
 
 バイエルンやユーベを見て、改めて気づかされたのは、個の力があっての組織力だということ。1対1が強くないのに、組織で守ろうとしても限界がある。グループ戦術も、その場の状況判断だったり、寄せのスピードだったり、結局は個の能力がなければ成立しない。
 
 日本人選手との比較で言えば、フィジカルに優れる外国人選手が、日本人よりも走っている。こうなると、勝てるわけがない。当たり前のことかもしれないけど、誰でも理解できるこの事実を、今の日本では脇に追いやられているような感じがするんだ。
 
 あとは、欧州のスタンダードとして、ダイナミックなサイドチェンジと、センターバックの判断の早さ、この2点が特長的だと思う。
 
 前者は、相手のスライドが追いつかないうちにサイドを変えられるから、右から左へと、1本のパスがビシッと通れば、ビッグチャンスにつながる。

 後者の「CBの判断の早さ」に関しては、攻撃陣がフリーになった瞬間を見逃さない観察力に加え、即座に縦パスを入れられる技術の高さがあれば、無駄を省いて一気に相手ゴールへと迫ることができる。
 
 いずれもJリーグではあまり見られないものだけに、このあたりのプレーが頻発するようになれば、世界との差は縮まっていくのかもしれない。
 
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