やっと今季リーグ初出場。浦和レッズの至宝、矢島慎也が短時間で高難度技を連発

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年05月20日

リオ五輪代表として決勝弾。岡山から復帰して「難しさを感じてきた」が——。

矢島はリオ五輪に日本代表の主力として出場。スウェーデン戦ではゴールも決めた。写真:サッカーダイジェスト写真部

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 昨季はリオデジャネイロ・オリンピックの日本代表に選ばれて、スウェーデン戦では決勝ゴールを決めた(スコアは1-0)。さらに岡山でもチームを牽引する抜群の存在感を示して、J1昇格プレーオフ決勝まで導いた(C大阪に0-1で敗れて、J1昇格ならず)。進化の証を、「結果」で残していった。
 
 そして2年間の武者修行を経て、今季、満を持して浦和にレンタルバックされた。ただ、「以前よりもみんなが上手くなり、チームが成熟している」と、J1&アジア優勝を狙うチームのレベルに触れて、「言葉にするのが難しいが、そこに合わせるところに難しさを感じてきた」と胸のうちを明かす。
 
 模索と手探りの日々。そのJ1屈指のタレントに揉まれるなかで、少しずつだが確かな手応えも掴んでいった。「派手さはないけれど、隙あれば縦パスを増やしていきたい。公式戦に出ていければ、どんどん上手くなっていける自信はある」と、あとは試合のピッチに立つ機会を増やしていけば『できる』と進歩している実感も得ていった。
 
 この日は最終ラインの前に立つアンカーを務めた。前線に飛び出してスペースを突かれれば、失点(この日であれば決勝点)を与えかねない。そのなかで、「岡山でもアンカーをしていたので、免疫はついている。ストレスなくプレーできた」。とはいえ、勝利を収められなかっただけに……後悔もしていた。
 
「ミドルを打てたら、もっと良かったかな」
 
 選手層は厚いだけに、自身とチームが結果を残せなければ、すぐに出場機会を失ってしまうかもしれない。そういった強い危機感は抱くなかで、試合に出て課題を見つけ、次につなげる――というサイクルがようやく出来てきた。
 
 中3日の5月24日にはACLの決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)、済州ユナイテッド戦をアウェーで迎える。柏木のコンディションを考えると、阿部勇樹&青木拓矢または矢島のボランチ起用が有力だ。または、青木&矢島、矢島のシャドー起用など選択肢はいくつか考えられる。もちろんこの日のように、ジョーカーとして重宝されるかもしれない。
 
 
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