【コラム】元バルサ戦士が「大きな借りがある」古巣の戴冠へ、マドリー撃破を誓う

カテゴリ:ワールド

工藤拓

2017年05月19日

「バルサにタイトルを」を意気込むサンドロ。

MSNの壁に阻まれ、出場機会を満足に得られなかったバルサ時代。それでも、本人は「借りがある」と古巣への愛を語る。 (C) Getty Images

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 そんな逸材を移籍金ゼロで手放したことで、バルサは彼がゴールを決めるたびに昨夏の決断を後悔させられているわけだが、マラガがR・マドリーを迎え撃つ最終節に限っては、彼ほど頼もしい存在はいないのだ。
 
 サンドロ本人もホームにバルサを迎えたリーガ31節で、マラガを勝利に導く先制点を決め、古巣から首位奪取のチャンスを奪っているだけに、最終節で大金星を挙げて恩返ししたい気持ちは強い。
 
「ラス・パルマスで7シーズンプレーした後、バルサが自分の引き抜きに来た際は感激したよ。R・マドリーに行くチャンスもあったけど、バルサに行きたかった。自分も父親もずっとバルサのファンだったから」
 
 先日、サンドロは幼少期からのバルサ愛を口にした上で、最終節に向けた意気込みを次のように語っている。
 
「思い描いた1日になればいいね。バルサには大きな借りがある。自分がゴールを決めて、バルサにリーガ・タイトルを与えることができたら……」
 
 1月22日のサンチャゴ・ベルナベウでの一戦をケガで欠場したサンドロにとって、バルサ時代を含めても今回のR・マドリー戦は自身初の“エル・クラシコ”となる。今夏注目の成長株は、クレ(バルサ・ファンの愛称)たちの期待を一身に背負って今シーズン最後の一戦に臨む。
 
文:工藤 拓
 
【著者プロフィール】
くどう・たく/1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴り始め、テレビで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後EURO2004、ドイツ・ワールドカップの現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体で執筆している。
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